40 今年のシカゴは雪、雪、雪!

初雪を喜んで歩き回る子ども

またまた陰鬱なシカゴの冬がやってきました。早いもので私にとって7度目の冬です。12月に入ってから毎日最高気温でも零下ですが、それでも今年は暖冬らしく、雪が毎日のように降っています。だいたいシカゴというところは、あのミシガン湖が凍ってしまうくらい恐ろしく寒いので雪もあまり降らないのですが、だから逆に暖冬だと雪に悩まされるのです。
 このところ問題に上がっている温暖化現象がシカゴでも顕著で、7年前に比べると暖冬の年が増えているような。10年、15年前のシカゴと言ったら今とは比べものにならないくらい寒かったようで、「買ったビンビールを車から降ろして家に入れるまでの数秒間外気にさらしただけで割れてしまった」(シカゴっ子談)と言うから、すさまじい。初期の頃のヴィクシリーズを読んでいても、明らかに今とは寒さのレベルが違います。もっとも、あの頃は暖房設備もヴィクの住まいもお粗末だったでしょうが・・・。

近所はすっかり雪景色

初めてシカゴの冬に車の運転をした時には本当にカルチャーショックでした。だって、いくら雪が降っても誰一人としてタイヤにチェーンを巻く人がいないから。雪用のタイヤに換える人だってほとんどいないでしょう。冬のためにと四駆の車を買ってはみたものの、ここでは意味なし。道を曲がろうとするとシュルルル〜〜、ブレーキを踏めばヒョロヒョロ〜〜と止まらない。建物につっこんでしまう車も時々見るし、全く怖いったらありゃしない。命が縮まりますよ〜。
 それでも今までは雪が降ったら外出を控えるようにしていたからあまり問題はなかったのですが、子供が幼稚園に通うようになってからは送り迎えがあります。先週もちょうどお迎えの時間に雪が降り始めて(降り始めが一番怖い!)、幼稚園までの10分間に2回スリップ。今日は雪道の運転が怖くて、ついに幼稚園を休ませてしまいました。

まあ、そうはいっても、しばらくすると街中に除雪車が走り回りあっというまに元通り。雪が解けやすいように塩も巻いてくれます。道に降った雪はそうやって路肩に山積みにされ、それが解けまた積もって解けてを何度か繰り返したら春ももうすぐ。雪が解けたあとには、なぜかゴミや新聞、時には靴下なども出てくるから笑えます。

近くの公園の雪だるま

話は変わりますが、原油高の影響で今年の暖房費(アメリカのほとんどの家は、夏の冷房は電気で冬の暖房はガスです)が去年よりも2倍近く値上がりしています。詳しい話は私のブログに書きましたが、ほとんど暖房を使っていない10月でなんと155ドル。その後焦って暖房費節約を徹底したのに、悲しいかな11月は248ドル(目標は100だったのに。トホホ)。これでは本格的な冬になったら400ドルくらいいってしまいそうです。
 とにかく、もううんざりのシカゴの冬。あと3ヶ月?4ヶ月?長いなあ。

(2005年12月)