2.“ボンサイ”ボランティア

昨日ファン・クラブ・ニュースが届きました。みなさんの手紙を読んで「日本はまだあったかいんだ〜」とか「こんなものがはやってるんだ〜」などと日本の情報収集ができて、とてもうれしく思います。
 それから凝った切手も。ファン・クラブ・ニュースは毎回アメリカ人の友達ジョアンに見せるのですが、きれいな切手にいつも感動しています。特に前回の「富嶽三十六景」切手はかなり気に入った様子で、いろいろ聞いてくるので説明するこっちが大変でした。

こちらに来てちょっとビックリしているのですが、浮世絵と盆栽に興味がある人が結構多いんですよ。旧帝国ホテルの設計者として日本でも有名なフランク・ロイド・ライトや、シカゴ・トリビューン紙の創設者マコーミックも興味があったようで、どちらの家にも浮世絵が所狭しと飾ってありました。盆栽の方は、私が毎週ボランティアに行っているボタニックガーデンに盆栽コーナーがあって(そのまんま“ボンサイ”で浸透しています)いつもたくさんの人が見に来ています。実は私は盆栽の水遣り担当なのですが、水遣りしているところを興味津々といった様子で見ています。ただ水をあげてるだけなんだけどなぁ。ジョアンも一度盆栽に挑戦して水のやりすぎで失敗しているとかで、係の人に熱心に質問していました。

さてお次は近況報告ということで、まずは天候から。シカゴはもう真冬なのでは? と思っている方が多いでしょうが、それがどういうわけか気持ち悪いくらい暖かいのです。11月初旬は22〜23度の日が続いて半袖の人もいました。もちろん観測史上最高だそうです。もしかしたら日本より暖かいのでは?と思いきや、雨が降ると急に寒くなってしまうところが、さすがシカゴ。昨日の最高気温は7度でした。ところが、今日(11月24日)は打って変わって19度。体が気温の変化についていけないのと、この時期かなり乾燥しているので、最近私の周りでは風邪引きが多くなっています。

次は犯罪ニュース。この前のシカゴだよりに「犯罪件数が極端に少ない安全な地区」などと書きましたが、先週ショッキングな殺人事件がありました。場所はコントレーラス老人の娘が住んでいるエルク・グローブ・ビレッジのバッシーウッズという大きな森林公園。私の家から車で5分のところです。この森林公園にはランニングコースがあるのですが、夜ランニングをしていた17歳の少年が銃で撃たれて亡くなりました。
 頭に7発も撃たれていたんです。発見されたのは翌朝で、もちろん犯人は逃亡。いまだにつかまっていません。私も時々サイクリングをする場所なので、話を聞いた時は悪寒が走りました。もちろん日本でも殺人事件は起こるけど、“銃”というのが恐いですね。銃社会アメリカを実感せざるを得ません。そういえばY2K問題対策のアンケートでも、食料品や日用品を買いだめする他に、銃所有者の17%が弾丸を買い増すと回答していたのにもビックリしました。何事もなければいいのに…とひたすら願うばかりです。日本も最近は「世界一安全な国」とは言えなくなってきましたね。お互いに気をつけましょう。

1999年10月