ミスタ・コントレーラス

 ご存知、ヴィクのおせっかいな隣人。昔は小さな工具・ダイス型製造会社で機械工をやっていた。妻のクララ亡き後、ラシーヌ・アヴェニューのヴィクの住むアパートへ越してきた。「レディ・ハートブレイク」で初登場。以来、ヴィク・シリーズには欠くことの出来ない人。彼のおせっかいとおしゃべりのすさまじさは、ファンならイヤというほど知っている。そして、それがシリーズを読む楽しみのひとつでもある。亡き妻クララとの間に娘ルーシーがいるが、折り合いが悪く、口うるさいルーシーより、ヴィクのことを血を分けた実の娘のように思っている。ひとなつっこい、つぶらな茶色の目に白髪混じりのもじゃもじゃ眉毛、料理とトマト作りが趣味。ぶどうカスを利用して作る強烈なブランディ、グラッパを愛飲している。「バースディ・ブルー」の時78歳だが、健康でエネルギーに満ち溢れていて、日焼けした肩の筋肉はいまだに隆々としている。なんだかんだ言ってもヴィクは、彼や犬たちのいない生活は寂しくて耐えられず、確実に家族に近い存在となっている。

ペピー

 本名はプリンセス・シェーラザード・オヴ・デュ・ペイジ。メスのゴールデン・レトリヴァー。「レディ・ハートブレイク」で自殺したピーター・バーゴインの飼い犬だった。事件の後、ヴィクとミスタ・コントレーラスが引き取り、共同で飼っている。金色に輝く毛を、いつもミスタ・コントレーラスに丹念にブラッシングしてもらい、優雅で気品にあふれているが、性格はお茶目で天真爛漫。週に3、4回はヴィクと散歩に行く。「チーズは王女様の体に合わない」とミスタ・コントレーラスが言ってるところを見ると、チーズを食べるとお腹がこわれるのかも。
 「ガーディアン・エンジェル」で仔犬を8匹生み、母となる。仔犬の父親は、通りを渡ったところに住んでいるミセス・フリゼルの飼い犬、黒のラブラドルで名前をブルースといったが、邪悪な隣人の企みで処分されてしまった。8匹の仔犬のうち2匹はミセス・フリゼルのところへ、あとの5匹もそれぞれにもらわれていき、1匹がペピーのもとに残った。ミスタ・コントレーラスの亡き友、ミッチ・クルーガ―にちなんでミッチと名づけられる。母犬に似ず、どでかい図体ではしゃぎまわる問題児。