ソドミー法(同性愛処罰法)

1960年代初めまでは、アメリカ合衆国のすべての州が同性愛行為を処罰する法律をもっていた。このような法律は通常の性行為以外の自然に反する性行為(ソドミー)を犯罪とするものであり、ソドミー法と呼ばれている。このソドミー法は、同性愛行為が公になされようと、人目を忍んでなされようと、また同意のあるなしにかかわらず、いずれも犯罪とされた。今でも、約半数の州で同性愛者処罰法が残っているそうだ。1970年代以降、同性愛に対する差別を撤廃しようとする運動が盛んになった。異性愛と同性愛は、性的指向の問題であり、これを理由とする差別は不合理であるというものであった。  『ゴールデンボーイ』は、カリフォルニア州で1970年代に廃止されたソドミー法を、住民投票で復活させようとする動きが起こり、ただちにこの動きに対して立ち上がった弁護士の委員会が結成され、北カリフォルニアの運動を率いたのが、ヘンリー・リオスという設定で書かれている。


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