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2006年1月


苺のショートケーキ

去年から抱えていた仕事を終えて少し時間の余裕ができて、つつましい正月気分を旧暦で味わっている。風流なりと自分で思っているんだけど(笑)。あと半月で確定申告がはじまるが、まあなんとかなるだろう。
夕食後、アメリカ村のタワーレコードへ散歩を兼ねて歩いて行った。雨は上がったが湿った生暖かい風が吹いていて気持ちよい。
今日はわたしらとしては気前良く4枚のCDを買った。その1枚をいま聴いている。ドン・チェリーの「mu」(1969年にパリで録音されたもの)。リリカルで若々しくてせつない。若いときに聴いたものを、何十年もときが経ったいまこうして聴いている。いままで生きてきた自分がいることにおどろく。
このごろはお茶しようとなるとカフェなので、今日は古典的な喫茶店へ行った。心斎橋をちょっと東へ行ったトヨサキは昔よく行ってた店だ。コーヒーとクラシックな苺のショートケーキを頼んだ。生クリームたっぷりでうまかった。これを消化しないといけないので帰りも歩き。

2006.1.31


ローラ・リップマン「ロスト・ファミリー」

ローラ・リップマンの女性探偵テス・モナハン・シリーズ8作目。ある日、テスの伯父から紹介されたと、ユダヤ人の男性マーク・ルービンがやってきた。3人の子どもを連れて家出した妻を探してほしいと言う。裕福な毛皮商の妻として、なに不自由なく暮らしていたはずのナタリーはなんで出て行ったのか。敬虔なユダヤ教の信者であるマークからの説明では家出する理由がない。調べていくとマークはナタリーが自由に行動できないように、家計管理まで徹底している。それでも出ていってしまったナタリーになにが起こったのだろう。
ナタリーの友人を調べ、マークが伯父とボランティアで刑務所の慰問をしていたときの、刑務所に収監されていたユダヤ人を調べていく過程で、なにかが浮かび上がってくる。男が一緒にいるのがわかる。
テスは女性探偵のメーリングリストに入っている。子どもと謎の男とナタリーの行方を調べあげて、その土地の探偵に捜査や追跡も依頼する。そういう仕事上のことだけでなく、さまざまな相談ごとやおしゃべりもできるえらく便利なメーリングリストなのである。
テスが追跡をはじめるとマークもいっしょに行くと言う。車中で話しながらテスはだんだんとマークに惹かれていく。マークは真面目一方のようでなかなか面白い人物なのであった。
この事件の前、テスは恋人のクロウに求婚されて断ってしまう。ちょうどそのとき、クロウの母が病気になり、クロウは母の元へ戻って行った。テスの気持ちは、結婚は愛を仕事に変えてしまうから、これ以上仕事なんか抱えたくない、なのである。
物語の背景に書店を経営している叔母のキティの結婚がある。ドレスを買う話があり、最後は結婚式になる。キティは花嫁の付き添いをしたテスに贈り物をする。複雑にたたんだ紙を開くとクロウの電話番号があった。
共感できる言葉がみつかった。
【自分は会ったことのあるみんなより強いわけでも、身軽でも、そして頭がいいわけでもないかもしれない。だがそれでも多くの相手に、甘く見るなよと言ってやることはできる。】(ハヤカワ文庫 960円+税)

2006.1.30


「ミステリマガジン」3月号は厚くて重くて

最近はわりと「ミステリマガジン」を買っている。長いこと本屋に配達してもらったりしていたが、数年前から金欠病でもあり、読みたい記事があるときに買うようになった。そしたら買い忘れて、いつの間にか買わなくなった。これはいかん、やっぱり雑誌の情報がいるなと思って気にすることにしたら、けっこう毎月買っている。
昨日買った3月号は本屋で見てびっくりした。厚くて重くて値段は2,199円である。しばし考えてから買った。木村二郎さん訳のハメット「蠅取り紙」があるし、わりと好きでけっこう読んでいるアントニイ・バークリー「不健全な死体」がある。その他では野崎六助さんの連載が好きだし、中辻理夫さんのブックレビューを読むのが楽しみ。いつだったか本格ミステリを読んだとき、森英俊さんの解説が好きになった。今回は「本格ミステリという名の花園」というのがあって、ドロシー・L・セイヤーズの大きめの写真がある。これも楽しみだ。あっは、けっこう読むところがあるやん。読む気が起こらないのは「私のベスト3」。

2006.1.29


木村二郎さん訳 エドワード・D・ホック「サム・ホーソーンの事件簿IV」

ニューイングランド地方の小さな町ノースモントで開業しているサム・ホーソーン医師が、解決する事件の物語なので、古き良き時代のと書きはじめたいところだ。ところが最初の「黒いロードスターの謎」では、時代は大恐慌の真只中でとはじまる。ときは1935年春、「ボニーとクライドは言うに及ばず」と言ったあとはデリンジャーの名前があがっている。久しぶりにデリンジャーの名前を見て思い出したのはジョン・ミリアス監督の「デリンジャー」(1973)なのであった。ウォーレン・オーツがよかった。
そして1937年9月中旬の事件「毒入りプールの謎」では、地元週刊新聞発行人のプール付きの豪華な邸宅で貝焼きパーティが開かれる。仕出し業者が用意したバーで、その家の夫人スーが飲むのがカクテル“トムコリンズ”である。実はわたしはトムコリンズに凝っていて、バーに行くとたいてい注文する。すごく甘いのをつくってくれる店があり、すっきりとドライなのをつくってくれるバーテンもいる。えっと聞き返されることもあって楽しい。
それと、今回わかったのだけれど、サム・ホーソーン医師には奥さんがいるらしい。独身だとずっと思っていたんだけど。夫人が訪問客のグラスに・・・というところがあっておどろいた。ほっとしたような気持ちだ。いままでの作品で奥さんは出てきただろうか。わたしははじめてのように思うのだが。
好きなのは「皮服の男の謎」かな、「消えたセールスマンの謎」かな、「幻の談話室の謎」もいいな、そう考えはじめるときりがない。それぞれがちょっととぼけた感じでおもしろいのだ。(創元推理文庫940円+税)

※サム・ホーソーン医師の奥さんのことを、木村さんに教えていただきました。
『ミステリマガジン』2003年10月号「巨大ノスリの謎」に登場しているそうです。わたしは多分持ってない、残念。「動物病院の怪事件」に登場した女性獣医さんだそうです。こっちはあるので読みかえさなくっちゃ。(29日)

2006.1.28


昼はブロス、夜は魚を

はじめて「暮らしの手帖」を買った。松井ゆみ子さんのアイルランド料理の記事「オートミールは元気の素」が出ているからだ。松井さんの「アイルランドのおいしい毎日」はわたしのだいじな料理本の1冊である。
「オートミールは元気の素」には、寒い国で元気に育つオーツの説明があり、オーツをうまく食べるための料理の作り方がある。イギリスの小説を読むと“ポリッジ”(オートミール)を朝食に食べるシーンが出てくる。グレッグ・ルッカの「奪回者」では、ニューヨークへ来たイギリス人が朝食に「ポリッジをくれ」と注文して店員にいやな顔をされるところがあった。ということはメニューにはあったのだ。
わが家ではときどきオートミールをお湯と豆乳で柔らかく煮て蜂蜜で食べている。すべて目分量だったが、今度からは松井さんの「おいしいポリッジの作り方」に従って作るつもりだ。
今日は“ブロス”を作った。いつもの野菜スープにチキンスープで味付けし、オーツをスプーン2杯入れて煮る。野菜はにんにく、たまねぎ、にんじん、マッシュルーム、そしてグリンピースは冷凍のを使った。食べながら思ったんだけど、アイルランドでは大家族だろうから大鍋でたくさん作るのだろう。そしてグリンピースは乾燥した豆を使っているのだろう。うまいだろうな。
夜はお魚処磯の家で、お魚料理(刺身、酢の物、焼き物、てんぷら、お茶漬け)を食べて日本酒(春鹿、菊姫)を飲んだ。

2006.1.27


犬も歩けば・・・

プールも整骨院もお休み中なので運動不足気味。少しでも歩こうと出かけるときは回り道したりする。膝の曲げ具合がかなり好転してきて歩くのがラクになったせいもあって早足である。ゆっくり歩きを何年もやってきたので、ちょっと長い距離を早く歩くと心臓にひびくような気がする。体中がつながっているんだといまさらながら感心する。
銀行へ行った帰り、回り道をして阿波座南公園のビオトープへ行った。池はきれいな水をたたえていた。ススキや萩が枯れたまま立っているが、あと1カ月もすれば若草が出てくるだろう。公園の隅っこでヘクソカズラの枯れた実を見つけたのでいただいてきた。歩くとなにかいいことがある。
もう一回りして雑貨店アロハドライブに寄った。おとといドイツ製のシュガー入れを買ったのだが、一目見て黒豆を入れたらいいなと思ったのね。これは大成功だった。白地にバラの枝が描いてあり、てっぺんがブルーの蓋がついている。ミルク入れはと聞かれたけど、黒豆ばかりアタマにあって、これだけでいいと言った。帰ってから、あれは鍋物するときにポン酢を入れようと思い、今日寄ってよくみたらほんとにいけそう。ドイツ人もびっくり(笑)。
テーブルの花の名前を聞いたのに忘れてしまって、のどに魚の骨がつかえたような感じだったが、昨日それがわかった。スカピオサ・アトロプルプレア(和名が「セイヨウマツムシソウ」)だった。

2006.1.26


お茶いろいろ

朝起きると水を飲むのが習慣になっているが、寒くなってからはそのあとに熱い柿の葉茶を飲むことが多い。柿の葉茶がいいと聞いたときは“まずそうやなぁ”と思ったが、飲んでみると素直な味で飽きがこない。和食の食後にちょうどよいし、胃が重くてコーヒーはやめておこうというときによい。柿の葉を乾かして粉にしてティーバックにしてあるのを、阪神百貨店の自然食品売り場へ買いに行く。
麻婆豆腐なんかを食べたあとはジャスミンティを飲む。パンの昼食の後はアールグレイである。アッサムのときもある。ダージリンは好きだけど高いのでたまにしか買わない。みんなミルクと砂糖なしのストレート、それも濃いめを飲む。その他に在庫のお茶は、煎茶、ほうじ茶、ウーロン茶、ラプサンスーチョンがある。お茶だけ飲むときとお菓子と合わせて飲むときがある。
ネパール風のチャイを飲ませる店で、昔よくイラムティーを頼んだが、最近は入らないのかメニューに見かけない。そのころもよく品切れで、買い出しに行ってるからもうちょっと待ってと言われた。なつかしい味にまた出合いたいなぁ。

2006.1.25


寒すぎる

夏にあれだけ暑かったのだから、冬は暖かいと思うのが当たり前でしょう。にもかかわらず今年の寒さは格別で、なんか腑に落ちない気持ちになる。年の初めにちょこっと暖かかったとき、筋肉が伸びる感じで気持ちよかった。それだけ年末からの寒さで体が縮こまっていたみたいだ。またこの寒さで体全体が凝る感じである。
昨日は午前中に出かけた相方が雪が舞っていたと言ってたし、ワタ雪が降ったと若い友からメールがあったが、午後遅くわたしが出かけたときは降りそうで降らなかった。四ツ橋まで用事で出かけて、それから梅田へ出て阪神百貨店やイカリスーパー、ヨドバシカメラにもまわって買い物したが必需品ばかりである。これじゃつまらんと荷物を提げたままヨドバシ3階のDVD売り場へ行った。映画全体をよく見たけど、強いて欲しいものはない。わたしの映画欲はレーザーディスクで終わってしもたんかいな。
淋しく帰ろうとして新譜のところを見たら、ハリーポッターの横にフランス映画「唇によだれ」(1960)が目についた。えーっ、昔から見たかった幻の映画だ。3900円、迷わず買った。いつ見られるかな。

2006.1.24


セロニアス・モンクの生涯と音楽「ストレート・ノー・チェイサー」

クリント・イーストウッドが制作総指揮にあたった、セロニアス・モンク(1917〜1982)の生涯と音楽のドキュメンタリー「ストレート・ノー・チェイサー」のDVDを見終わって余韻の中にいる。これはすごい音楽映画だ。
たしか1963年だったと思うが、わたしは大阪のサンケイホールでモンクの演奏を聴いた。そのころはほんとに孤独で、いつも独りでコンサートや映画に行っていた。大学に行っていれば、ジャズや映画について語る友人ができたかもしれないけど、零細企業で事務員をして働いていたわたしにはそういう文化的(?)な友人がいなかった。兄貴分を自認している男の子たちはたくさんいたけど・・・。そういうつきあいでなくて、ほんまに心を動かすものを求めてさまよっていた。
「真夏の夜のジャズ」を見てセロニアス・モンクに圧倒されて、大阪公演があると知って、前のほうの席を手に入れた。そのときにわたしが聴いたモンクは、いま「ストレート・ノー・チェイサー」で見たヨーロッパ公演のモンクと同じような感じだった。ピアノを弾いているかと思えば踊り出す。ウィスキーのポケット瓶みたいなのを片手に持って。ピアノを弾いているときの足の動きもしっかりと見た。わたしが好きなのはやっぱり「ブルーモンク」、そして奥さんのネリーに捧げた曲だ。
植草甚一の本でパノニカ男爵夫人のことを知ったのを、さっき映像を見ていて思い出した。モンクにこの出会いがあってよかった。パノニカさんて自然体で、こんなお金持ちっていいなと思った。
そしてクリント・イーストウッド! 彼のお陰でジャズの素晴らしさが世に伝わる。「バード」をもう一度見たくなった。

2006.1.23


栃東関、優勝おめでとう

この2週間よそへ行く用事がなければ、5時になるとテレビの前に座っていた。大相撲中継を見るためである。よくよく相撲(格闘技)が好きなんだなぁ。振り返れば栃錦、柏戸、松登、富士桜、寺尾、千代の富士、栃乃和歌、等々たくさんの力士を応援してきた。だけど、毎日テレビ観戦はできない。翌日の新聞で勝敗を知ることもあった。いまは自営業なので堂々とテレビを見ている。
栃東が優勝した。先場所休場していたので、まず勝ち越しできたらいいやと思っていたら、なんと雅山に負けただけで1敗で優勝してしまった。うれしいなぁ。来場所も頑張って横綱になってほしい。
優勝を見届けてからご飯を食べに梅田に出かけた。シャーロックホームズでギネスを飲んで気持ち良くいろいろ食べた。去年の暮れから仕事で緊張の日々だった。いつも年初に行くシャーロックホームズもいまになってしまったが、まず1月に行けてよかった。栃東優勝に乾杯! その上に女主人からとっておきのお酒をご馳走してもらい和やかな夜だった。
帰ってからNHKのスポーツ番組で栃東がインタビューを受けているのを見た。白に近い薄い色の着物と金茶の袴姿がよく似合っていた。

2006.1.22


これは具合がよい―リストレスト

リストレストっていうのは、パソコンのキーボードの前において手首をのせるもの。数日前の新聞にこれを使うと腕の疲れがマシだと出ていた。わたしはもう、肩はこるわ、腕はだるいわ、腰はおもいわ、といろいろとしんどく、今年になって3回もマッサージに行った。プールと整骨院を休んでいるせいもあるだろうし、寒さで筋肉が硬くなっているのかもしれない。ホッカイロとサロンパスとお風呂でだましだまし体を使っている。
キーボードを打つとき、手が小さいので手首があがってしまう。特に左手の小指で「A」を打つとき、変に左肘が上がっている。これも肩こりと腕のだるさの原因になっているみたいだ、ということに記事を読んで気がついた。
さっそくアスクルのカタログを見ると2種類あったので1130円のを、ついでにマウスパットのよさそうなのが2580円だったので注文した。ちょっとでも体に負担がかからないのを使いたい。
さっそく使ってみるとすごくいい調子だ。長さが30センチほどで柔らかくもなく硬くもなくいい感じの触感である。キーボードを使わないときは左手を横長にのせている。マウスパットも滑りがよくてラクになった。

2006.1.21


イアン・ランキン「獣と肉」

イアン・ランキンの翻訳本はすべて持っている。ポケットミステリが8冊(うち1冊が短編集)、単行本が2冊、文庫本が1冊。すべて読んできたけど、どれもエディンバラという都市の暗部に巣くう犯罪を取り上げた重いテーマで、読むのがしんどい。
ジョン・リーバス警部とシボーン・クラーク部長刑事はセント・レナーズ署が組織再編成のため犯罪捜査部を解散したため、市の西端にあるノックスランドに配置された。シボーンには机とコンピュータがあるが、リーバスにはコピー機のそばのマグやケトルが置いてあるテーブルが彼の机となった。電話もないしコンピュータももちろんない。そろそろ辞めたらどうかという上司のほのめかしである。
ノックスランドは低所得者用市営団地で、数少ない店舗は窓やドアを鉄格子で防衛しており、開店時間でさえ取り外していない。以前市は麻薬中毒者や乱暴者など、ほかに住居を見つけにくい人々をそこへゴミのようにぶちまけた。最近ではこの団地の中でさえ避けたいほどの住居に、政治亡命者や難民など移民がはめこまれている。そこで喉首を刺した傷を含め多数の切り傷のある死体が発見された。
シボーンのところに、以前、強姦されて自殺した娘の親夫婦が訪ねてくる。自殺した娘の妹が失踪したという。強姦犯は最近出所していた。シボーンは失踪した娘を捜して聞き込みにまわる。
同じころパブの地下で女の骨が発見されて殺人かと騒ぎになる。その骨は250年前のもので大学の研究室にあったものだ。なぜ持ち出されてここにあるのか。
移民収容所を訪ねたリーバスは収容された人々のおぞましい状況にぶつかる。また、エスニック系の弁護士に対して投石しようとする少年をねじ伏せる。黒人の移民局係員ストーリィとの共同捜査をしながらも、腑におちないものを感じて真相を探る。
いままでの作品と同様に、たくさんの事件がからみあって進行していく。失踪した娘も、250年前の骨すら、いまの事件とからんでいた。
殺された移民ユルギの子どもにおもちゃを届けるなど優しいところを見せるリーバスだが、シボーンとのえも言われぬ関係はこのあとどうなっていくのだろう。
どうでもええようなことだけど、ひとつ知識を得た。エディンバラではスコッチと言わない。ウィスキーかモルトと言う。リーバスが言うには「スコッチという語が軽蔑的に使われていたことに由来するんだと思う」。なるほど、これからはスコッチと言うのはやめよう。(早川書房 2000円+税)

2006.1.20


いけ、いけ、栃東

怪我の休場から復帰した場所でこんなに良い成績をあげるなんてすごい。今場所はほとんど毎日テレビ観戦しているが、栃東が勝っているので夕食が楽しく食べられる。あとのニュースの時間で録画を見るのも楽しみだ。
ただ一回雅山に負けたけれど、そのときだって雅山が格段に頑張ったせいで、栃東だって善戦していた。だからアホやなぁと取りこぼしを見て思うあの気持ちはない。
初日に土俵にあがった栃東の顔を見て、あれっと思った。あどけなさがなくなって大人のきりっとした逞しい顔になっている。落ち着いた表情で相撲も落ち着いている。よいぞ。
今日は朝青龍が二敗となり、一敗は栃東と北勝力の二人にしぼられた。さぁ、明日が楽しみだ。あと三日、いけ、いけ、栃東。

2006.1.19


ようやくサラ・パレツキーのコミュニティ

ミクシィ(mixi)〈日本初のコミュニティエンターテイメント・ソーシャルネットワーキングサイト〉に入ったのは、去年の7月だ。ここに入るのには会員の紹介が必要なので、何人か知り合いはいたんだけど、いちばん若い美容師のIくんに頼んで入れてもらった。それ以来、はまってしまい、毎日何度ものぞいている。日記も簡単ながら毎日書いているし、せっせと友だちのところへ行ってコメントを書いている。誘って入ったもともとの知り合いよりも、ミクシィを通して知り合った若い人との交流がおもしろい。
ミクシィには〈マイミク〉という友人関係の場と〈コミュニティ〉というのがある。〈コミュニティ〉には、いろんなカテゴリーがあって、びっくりするほどの数がある。ちなみに、いまのわたしのマイミクは26人で、入っているコミュニティは46である。どちらも全体から見ればうんと少ない。
さて、今日は懸案だったサラ・パレツキーのコミュニティを発足させた。検索で〈サラ・パレツキー〉を探したんだけど、出て来なかったんだよね。やっぱり、わたしがやらなきゃ誰がするんだってこと(笑)。
紹介文がなかなか書き始められなかったが、書き出したら他ならぬサラ・パレツキーのことだ。さっさと書いて出発させた。メンバーのトップバッターはブログ「KAZUN's Show Case」のkazunさんである。

2006.1.18


突然マリオン・ブラウンを思い出して

最近よくジャズを聴いていたころのことを思い出す。家にあったレコードを別にすると、最初にしっかりとジャズを聴いたのはフェスティバルホールのアート・ブレーキーとジャズメッセンジャーズのコンサートだった。それ以来たくさんのコンサートやライブに行った。そしていろいろなジャズ喫茶で時間をつぶした。
先日、昔話をしているとき突然マリオン・ブラウンの名前が口から出た。天王寺のジャズ喫茶マントヒヒにはじめて行った日に、マリオン・ブラウンのレコードがかかっていたことを鮮明に思い出したのだ。ジャズ喫茶ではかけているレコードのジャケットが、見えるところに立てかけてある。そのジャケットをマントヒヒの壁とともに突然思い出したってわけ。
そしたらいてもたってもいられないって感じで聴きたくなって、今日仕事が一段落したのを幸いに、タワーレコードに行って、昔持っていたレコードがCD(MARION BROWN ESP4011)になっているのを見つけて買ってきた。いま聴いているのだけれど、全然古びていない。
それではとグーグル検索したら、当時すごく好きだった、そしてマントヒヒでかかっていた「AFTERNOON OF A GEORGIA FAUN」のレコードジャケットの写真があるブログにぶつかった。これやったとアマゾンにあったので注文した。待ち遠しい。30年も聴いていなかったし、名前も思い出してなかったのにね。
今日タワーレコードで買ったのは、ノルウエーとスウェーデンの新しいジャズのCD。それと製作総指揮クリント・イーストウッド「Thelonious Monk Straight No Chaser」のDVDが、なんと690円だったので買った。

2006.1.17


ニンニクの酢漬け

大病をしてから健康生活に切り替えた知り合いが教えてくれたニンニクの酢漬け。高血圧の人にとても効果があるんだって。なるほどと思って数年前に漬けてみたのだが、食べるのを忘れて、いつまでも台所の片隅に瓶がごろごろしていた。去年のはじめごろ、まじめに食べてみようと毎晩食卓に出すようにした。まず寒天を食べ、その次にニンニクで、それからご飯となる。食べ出して1カ月くらいすると、どこか体調が良いような気がする。あれっ元気やなぁと自分で感じることがあって、そうだっニンニクの酢漬けのおかげやったと思い当たるのである。
生のニンニクはそのままかじれないけど、酢に漬けて3カ月くらいのはおいしく食べられる。漬けた酢もおいしく飲める。あまり漬けすぎたのは柔らかくなって味ももう一つだし食べにくい。
作り方はニンニクの皮をとって、ひとめっこずつにして瓶に入れ酢をそそぐだけだ。マヨネーズの空き瓶にいっぱいにするのに、ニンニクは1000円くらいだろうか。酢は千鳥酢を100円分くらいか。ニンニクは良いものを使うようにと特に言われたので、高いのを買うようにしている。1瓶食べ終わったら次のを漬けるようにして、在庫は食べているのと他に2瓶にしている。

2006.1.16


大阪日日新聞 編「まちかど寄席ファイル」

田辺寄席世話人会から会報「寄合酒」とともに本書が送られてきた。表紙を見てびっくり、田辺寄席の客席を舞台の後ろ横から撮った写真だ。舞台を見つめている田辺寄席常連の人たちの笑い顔が見える。「30周年記念落語会」のときと説明がある。えっ、だったらわたしも行ってたはずだけど、ちょっと横に座っていたからこの写真には入ってないんだよな。よかったと思う気持ちとがっかりした気持ちと両方(笑)。写っている人はすんごく喜んでいることだろう。
本書の「あとがき」によると、東京には鈴本演芸場や新宿末広亭など4軒の定席があるが、大阪は漫才の勢いに押されて減少し、戦災のせいもあるが戦後すぐになくなってしまったそうだ。落語家の活動はホールでの落語会、地域寄席になった。現在の上方落語家は約200人で、その活動を支えるのは個々の勉強会と地域寄席なんだって。なんと大阪府周辺府県の地域寄席は230席!
その大阪に今年の秋半世紀ぶりに天満で定席「天満天神繁昌亭」がオープンする。地域寄席とともに上方落語、そして大阪の文化を盛り上げる力になるだろう。
本書の内容は「大阪日日新聞」に連載された「まちかど寄席ファイル」に加筆しまとめたもので、大阪のあらゆる地域寄席が網羅されている貴重なものだ。
そして表紙の表と裏に使われている写真が田辺寄席であり、大阪市内の地域寄席紹介のいちばんはじめにあるのが田辺寄席である。地域寄席の最老舗で上方落語家の95%が高座にあがっているという。そんなすごい寄席のホームページをつくっているんやから、しっかりやらんとあかんな。(新風書房 1365円)

2006.1.15


ロバート・B・パーカー「メランコリー・ベイビー」

ロバート・B・パーカーに深く傾倒していた時期が長い期間にわたってあった。ボストンの私立探偵スペンサーシリーズの初期のころだ。スペンサーと恋人スーザン、同志ともいうべきホークの3人の活躍が楽しかった。10数冊ほど読んだころだったか「スペンサーのボストン」、「スペンサーの料理」という本が出た。そのあたりから変わったと思う。それまでは生き方の参考になっていたのだが、それ以来は趣味の参考本になってしまったのね。そんなことで買って読むたびに失望し、初期の数冊を除いてあとは処分してしまった。
本書はそのロバート・B・パーカーの別のシリーズである。やはりボストンの女性探偵サニー・ランドルものの4冊目で、なぜ買ったかというと、スーザン・シルヴァマンが出てくるとなにかに書いてあったからだ。スーザンとはなつかしい、彼女はどうしているのかなと、他の本を押しのけて読んだ。それに最近の文庫としては薄くて読みやすそうだったしね。
「別れた夫が再婚すると知って、わたしは相手の女に殺意を抱いた」という書き出しにはおどろいた。女性探偵サニーは37歳で犬のロージーと暮らしている。精神科医にかかるほどに抱えている問題は、離婚したがいまも好きなリッチーが他の女性と再婚するということだ。スーザンに治療を受けながらの仕事は、大学生サラからの実の両親を捜してほしいという依頼だった。調査をはじめると手を引くようにと妨害が入るし、殺人事件が起きる。
ボストンとニューヨークを駆け回って、どちらの警官とも協力してサラの実の親を捜し、事件を解決する。スペンサーシリーズに出てきたギャングや警官も出てくる。フランク・ベルソン刑事とはなつかしい。
スーザンは昔と同じく、リニーアン通りのビクトリア風の大きな家の1階を治療室にしている。医師として出てくるだけだから、けっこう登場するんだけど、相づちを打ったりするだけで個人的な会話がなくて残念。
既刊シリーズの3冊も次の作品も読む気がしない。ロバート・B・パーカーって緊張のない作家になってしまったものだ。(ハヤカワ文庫 800円+税)

2006.1.14


二度目の「イノセンス」

20インチシネマディスプレイを買ってから仕事やらなんやら忙しくDVDを見る暇がない。たまに見ても古いビデオを見るのと変わらない白黒映画(「市民ケーン」「レベッカ」など)なので、このディスプレイで見る意味がないのよね。
今夜はこれなら20インチの値打ちがあるはずと「イノセンス」を見ることにした。このDVDを買ったのは一昨年の9月だ。最初見たときは理解不能なところがたくさんあったので、ネットで調べて一応のことはわかったつもりになった。その知識の上で、これから何度も見ようと思っていたのだが、まだ見ていなかった。2004年9月27日の日記を読むと、我ながらうまく内容の説明をしている。今日も同じようなことに感心した。ただ、ディスプレイが前に見た17インチと20インチでは質的に違う。青い空にたくさんの白い鳥が舞うところや、広大な屋敷の光景、東洋的な人形の数々のぬめっとして気味悪い美しさが、とてもクリアな画面にくり広がられて満足できた。スピーカーのせいでセリフが重厚に聞こえるし、音楽が東洋的ですごくよかった。
舞台は近未来だが、物語はハードボイルド警察ものである。そしてハードボイルド小説の主人公の特徴である“へらず口”は、孔子など過去の偉大な人の言葉になっていて、それぞれのシーンにぴたりとはまっている。主人公のバトーの行動と思考はほんまにハードボイルド小説の主人公そのものだ。そういう面からも心憎い作品だ。
草薙素子の存在は“魂”として作品全体を支配しているように思える。この作品のヒーローはバトーとともに草薙素子であることは言うまでもない。人間であるトグサの存在が、二人の崇高さと哀しさを浮き上がらせている。

2006.1.13


幻のCD

去年3月22日のこのページにに書いた、CD制作のために歌詞を頼まれた話ですけど、もう覚えていらっしゃる人はいないとは思うのですが、わたしとしては初体験のことだったし、一応結果を報告しておきます。あのときは掲示板などで、何人かの人に「すごいね、CDができたら買うから」なんて言われて得意になっておりました。
nu thingsの阿木譲さんから、ヴォーカルのshuさんのCDをつくるから歌詞を書いてほしいと頼まれたのがはじまりです。やったことがないとお断りしたんだけど、是非にということで引き受けました。阿木さんからの注文は都会的な女性をテーマにしたおしゃれな歌詞でした。「カフェとかバーにあなたはよく行ってるでしょ」。それでわたしなりに考えて、サガンとデュラスを下敷きに舞台は堀江のカフェにして、恋愛のシチュエーションを考えて物語をつくり、歌詞にしてみました。
そして3月22日の日記「歌が生まれる現場」になったのです。そのときはじめてその歌詞をshuさんが歌いました。生島さん作曲のその曲はコミカルで、わたしはとても気に入りました。わたしはいまもハナウタで歌っていてステキだと思っています。雪が舞う午後にカフェで年下の男の子を待っていて、彼が向こうからコートの裾をひるがえしてくるのを見つめている、という歌詞がわれながらかっこいい(笑)。
ところが残念なことにCDの制作は中止になってしまいました。
わたしとしては、歌詞を書くという経験をしたし、作曲者とアレンジャーとミュージシャンが目の前で曲をつくりあげていく現場に立ち会うという、いい経験をさせてもらいラッキーといったところでしょうか。そのとき録音されたものがここにあります。歌詞とともにずっと手元に置いておこうと思いますが、完成されなかったものなので歌詞の公開はしません。

2006.1.12


1日2食にして7カ月、「今日の献立」は終わり

あっという間の7カ月、1日2食がしっかりと身について違和感がなくなりました。昼は野菜スープとサラダが基本、正月とか、人に会うとか、今日は食うぞというとき以外は晩ご飯も粗食です。ちょっと量が多いのが難点ですが。
毎日ずっと献立を書いてきましたが、ほとんど毎日変わりのないものを食べてますので、ここらへんでおしまいにしようと思います。同居人もあまり書いてほしくないそうなので、惜しまれつつ終わりということで(笑)。
変わったものやご馳走を食べたときは、いままで通り本文に書きます。
1日2食という驚くべき健康法をミモザさんが実行していると聞いたとき、これだっ!と思ったんですね。やってみてほんとによかったと思ってます。
また温冷浴というのも、アレルギー体質のわたしには良いようです。夏から始めたのですが、いまはシャワーの水が冷たすぎるので、くみ出しにお湯を少し入れて水を足して肩からかけています。
若いときはむちゃくちゃしてきましたが、ここまで生きてきたのだから、もうちょっと丈夫で長持ちさせたい。健康に気をつけようと思っています。

2006.1.11


外食はラクだ

今日は晩ご飯の支度をさぼって外食することになった。食事係として、昨日「食べて片付けて、食べて片付けて」とグチったら、「1日に2回だけやからええやんか」と相方が反論(?)したけど、「たまにさぼって外食しよう」となった。
日常の外食なので普通のものをと、四ツ橋筋の博多ラーメンに行って長崎チャンポンを食べた。たまに食べるとうまい。山盛りの大丼をぺろっと平らげた。
あそこでお茶しようと雑貨&カフェのアンズに行ったらお休みだったので、もどってバー パッパにしたら、結局お茶でなくワインになった。帰ってコーヒーを飲んでゆっくりしていたら眠くなって1時間爆睡し、起こされて「ホワイトハウス」を見た。
日記を書く前にミクシィをあれこれ見ていたら、ジャズについて、演奏者としてのとても素晴らしい意見に行き当たった。こんな人がいるんや。関西在住のトランぺッターなので、これからライブ情報を気にしていたら聴く機会があると思う。楽しみがひとつ増えた。

今日の献立
朝:水、柿の葉茶。
昼:バナナ、ヨーグルト、野菜スープ、サラダ(レタス、トマト、たまねぎ)、バケット、蜂蜜、マーマレード、コーヒー。
晩:長崎ちゃんぽん、ワイン、チーズ。コーヒー、みかん、柿の葉茶。

2006.1.10


肩こりでマッサージ

正月が過ぎたらいよいよ肩凝りが激しくなってきたので、近くのマッサージ屋に行った。まず6日に行ったのだが、よく凝ってますねと感心されて、30分間ぎゅうぎゅうというくらい肩と背中を揉んでくれた。人の手がさわってくれるのが気持ちいい。まだ奥のほうに凝りが残っているとのことで、今日行ったら、背中の筋を息ができないほど揉んでくれたので、もう少しでギブアップするところだった。これをガマンしたら後がラクになると思ってガマンしたが、マッサージを気持ち良くしてもらわなかったのははじめてだ。それだけモーレツに凝っていたみたい。よく頭痛しませんねと言われたが、なぜか頭痛というのは、お金のやり繰りでアタマが痛いくらいで、ここ数年なったことがない。頭痛薬というものにも縁がないのはなぜかしら。昔は偏頭痛持ちだったのに。
この肩凝りは年末から気が抜けない毎日を過ごしているのが、いちばんの原因だろう。その上に、宵っ張り、寒さ、運動不足、そしてパソコン、かな。

今日の献立
朝:水。
昼:りんご、ヨーグルト、野菜スープ、コールスロー、田舎パン、蜂蜜、マーマレード、紅茶、コーヒー。
晩:泡盛湯割り、とり肉塩焼き+レタス、たこときゅうりの酢のもの、かぶ酢、餅入りおじや、梅干し、紅しょうが、柿の葉茶。コーヒー、チョコレート。

2006.1.9


忙中閑あり

年が明けてから部屋に閉じこもって仕事する日々が続いている。またもや煮詰まってきてちょっとした不注意発言にも神経がとんがる。今日はゆっくりお昼頃起きて、ご飯のあと買い物に出た。堀江のMOMOnaturalで去年の暮れから買おうと思っていた、おしゃれな帆布と皮のポシェットを買った。財布とハンカチハナカミとケータイが入る。これで買い物袋から財布を出すのにごそごそしなくてもすむ。
堀江もアメリカ村も人でいっぱいだ。カップルが多く、買い物した紙袋を持っている人が多い。アップルストアで本とiTunesで曲を買うためのカードを1枚買った。ここも人でいっぱい。iPodを持った少年が「ここはパソコンもカッコいいなぁ」と連れの少女に言っている。微笑ましいかぎり。
御堂筋を渡ってアセンスで本(ミステリの文庫本を2冊)を買い、帰りはまたアメリカ村を通ってヴィレッジバンガードへ。CDの売り場で小島麻由美のイラスト本とCDがセットになっているのを買った。中身はきっちりとくるんであるのでわからないが、ファンとして持っているべきだと思ったので2300円払った。本の内容はうーん。CDはまだ聴いていない。
相方もいろいろとwebの本を買ってごきげん。帰ってからiTunesのミュージックストアで1曲150円のを初買いした。
お茶もせず往復歩いてお腹を減らし、健康にいい買い物散歩だった。明日も相方は仕事、わたしは田辺寄席のたまってるぶんをアップだ。

今日の献立
昼:りんご、ヨーグルト、野菜スープ、コールスロー、田舎パン、蜂蜜、マーマレード、紅茶、コーヒー。
晩:泡盛湯割り、塩鮭+ブロッコリーの芽、山芋短冊+海苔、肉じゃが(3日の残り)、ご飯(発芽玄米入り)、みそ汁(舞茸、豆腐)、しぼりたくわん、黒豆、柿の葉茶。コーヒー。

2006.1.8


年賀状はぼちぼち

年賀状をたくさん頂いたけど、こちらからはまだ10数枚しか出していない。どういうのを作るかを考えるヒマがなく、手書きで返信がいちばんだと年末に年賀はがきを買ってきた。だけど手書きはしんどい。挫折してしまい、今日東急ハンズまでハンコを買いに行った。これでカッコがついたが、少しでも文章を入れることにしているので時間がかかる。今夜も数枚のみ。ぼちぼちです。
大慌ての外出で、必要品だけを買ってお茶も飲まずに帰った。でもまあ、心斎橋の雰囲気は味わってきた。たくさん人が出ていて華やかだった。ハンズの正月用品売り場でハンコを売っていたのだが、まだけっこう買っている人がいる。わたしみたいな人がいるんやな。

今日の献立
朝:水。
昼:りんご、バナナ、ヨーグルト、釜揚げうどん、柿の葉茶、コーヒー、バウンドケーキ。
晩:日本酒、揚げ豆腐、かまぼこ、サラダ(水菜、トマト)、黒豆、ご飯(十穀源入り)、粕汁(鮭のあら、大根、にんじん、きのこ、糸こんにゃく、豆腐、ねぎ)、梅干し、柿の葉茶。コーヒー。

2006.1.7


かいまきたたむ

去年の秋口に押し入れの整理をしたら古い箱から丹前が出てきた。「こんな古いものが出てきたけどどないしょ」と20年も前に亡くなった母親が言ったのを、もらってきたのだから何十年も前のものだ。捨てようと思ったが、表地の茶色い格子柄の銘仙がいいし、それより裏地の紺色の木綿(裏は花色木綿)が美しい。なにかになるかと思ったが、裁縫ができないので仕方がない。この寒さにちょうど良いと掛け布団の上にのせている。パジャマの上にぞろぞろと着るのもおもしろい。
それで思い出したのだけれど、うちの母親は裁縫が上手くて一家の布団は全部手縫いだった。子どもたちには「かいまき」という大型の丹前みたいなのを縫ってくれた。かいまきを被ると肩や首に風が入らずとても暖かいのだ。
それでもう一つしょうもないことを思い出したのだけれど、子どもたちはお正月に百人一首をして「はるのよの ゆめばかりなる 手枕(たまくら)にかひなく立たむ 名こそおしけれ」が出ると「かひなく立たむ」を「かいまきたたむ」と言ったものだ。

今日の献立
朝:水、柿の葉茶。
昼:バナナ、ヨーグルト、野菜スープ、サラダ(きゅうり、プチトマト、たまねぎ、セロリ、ピーマン)、トースト、蜂蜜、マーマレード、紅茶、コーヒー。
晩:寒天+メープルシロップ、麻婆豆腐丼、レタス、なます、れんこん炒め、しぼりたくわん、柿の葉茶。コーヒー、チョコレート。

2006.1.6


電光石火とはこのこと

元旦に姉のところへ行ったきり、近所の買い物以外どこにも行っていない。一日中うちにいると肩が凝ってたまらない。プールは11月から、整骨院は12月のはじめからお休み中である。体の手入れをしなくてはいけない。近くのマッサージ屋に行くつもりになったら、今日までお休みだった。明日は絶対行こう。
晩ご飯を食べたら眠くなって横になったら2時間も爆睡してしまった。それでもまだぼーっとしていて熱い紅茶でようやく目がぱっちりした。
お茶碗洗いをしながら今日の日記のテーマを考えたが思いつかない。どっかへ行かんとテーマがないわと言ったら、相方がこれからライフへいっしょに行こうかと冗談。閉店の12時までに水を汲みに行くのだが、彼も今日の外出はそれだけである。
そこへミクシィメールが入ったと知らせがあった。東京在住の女性の方で、この日記を楽しく読んでくださっているそうだ。わたしがミクシィのことを書いていたので、ご自身がミクシィに入ったので検索して連絡をくださったというわけ。さっそくマイミク(ミクシィメンバーの友だちの輪)になった。電光石火とはこのこと(笑)。彼女も夜更かしタイプやね。

今日の献立
朝:水、柿の葉茶。
昼:バナナ、ヨーグルト+ブルーベリー、野菜スープ、サラダ(キャベツ、プチトマト)、ベーグルサンド(プレーンベーグル、サラダチキン、たまねぎ)、紅茶、コーヒー。
晩:寒天+黒砂糖、泡盛湯割り、数の子、なます、かまぼこ、小松菜の梅マヨネーズ、おぼろ豆腐、ご飯(発芽玄米入り)、みそ汁(里芋)、塩鮭、納豆、柿の葉茶。紅茶。

2006.1.5


緑寿庵清水の金平糖

上の写真を見てくださいませ。
手の込んだ木箱に入っているのがチョコレートの金平糖(コンペイトウ)です。この箱は側面に彫り込みの筋が数本入っています。そして切り込んだところに蓋がぱしっと合います。黒い棚の上に赤い紙を敷いて置いているのですが、南天の赤い実だけを挿した小さなガラス瓶と似合って、我が家で唯一お正月らしい場所になっています。
友人がいろいろなものといっしょに送ってくれたときは、チョコの金平糖なんて珍しいねと思っただけでした。ミクシィの日記にもらったものをこれこれと書いたら、金平糖とは懐かしいとコメントが入ったので、改めてお店の名前で検索してみました。そしたら緑寿庵清水は日本でただ一つの金平糖専門店で、紀宮様の結婚式で話題になったそうです。ボンボニエールの中に入っていたのが金平糖だったんですって。そのため人に知られるようになり、京都にある店の前には毎日行列ができているそうな。運良く店内に入れても1人3品とか種類とか制限があるんだって。
友人はこんなに入手しにくいものをどうして入手したのかしら。チョコは特にたくさん作れないそうです。毎日数個をありがたく味わっています。

今日の献立
朝:水、柿の葉茶。
昼:りんご、ヨーグルト+ブルーベリー、キャベツの豆乳煮、サラダ(セロリ、たまねぎ、サラダ豆)、トースト、豆パン、蜂蜜、紅茶、コーヒー、チョコレート。
晩:泡盛湯割り、釜揚げしらす、桜えび、大根おろし、なます、ご飯(十穀源入り)、みそ汁(わかめ)、肉じゃが、納豆、柿の葉茶、寒天+メープルシロップ。紅茶。

2006.1.4


おいしかったよ、航空便の釜揚げシラスと桜エビ

お昼前まだ眠っているとき航空便がとどいた。静岡の実家に帰っている姪のryokoちゃんからで、伝票に「釜揚げセット」と書いてある。開いたら釜揚げシラスと桜エビが入っていた。今夜のご馳走は両方とも半分ずつを大根おろしたっぷりで食べた。いつも食べている釜揚げシラスも穫れたてを冷凍したものだが、全然鮮度が違うのがわかった。寿命が延びたって感じ。
例のごとくお正月の用意というのはしてなくて、なんとかなるやろと思っていたのが、ほんまになんとかなっている。暮れに友人からシャンパン、お菓子、お餅なんかを送ってもらい、元旦に姉におせち料理をよばれて、買いすぎたからと牛肉をもらった。その上、別の姪からの預かりものという、大きなアタマのついている鮭片身の半分とお菓子をもらった。美味しかったとお礼状書かなくっちゃ。

今日の献立
朝:水。
昼:バナナ、りんご、ヨーグルト、コーン入り豆乳、コールスロー+レタス、フレンチトースト、紅茶、コーヒー、みかん。
晩:ビール、日本酒、釜揚げシラス、桜エビ、大根おろし、納豆、かぶ酢、肉じゃが、餅入りおじや、たくわん、紅しょうが、柿の葉茶、饅頭。コーヒー。

2006.1.3


村上弘明の荒木又右衛門にうっとり

だいぶ前から番組紹介を見て楽しみにしていた、テレビ大阪の新春ワイド時代劇「天下騒乱」が今日あった。わたしのお目当ては村上弘明の荒木又右衛門である。だから最初から見ないで、第3部「妻子と離別…義の仇討ち!鍵屋の辻」だけにしたが、これだけでも8時55分から11時55分の3時間だった。
何年か前に「忠臣蔵」をやったときは中村吉右衛門と黒木瞳が大石内蔵助夫妻で、このときは1日がかりで最初から全部見た。わたしは「忠臣蔵」が大好き。今日は「徳川三代の陰謀」というのがかなわんので、荒木又右衛門だけにしぼったというわけ。村上弘明の力演を眺めているだけでも楽しめた。
子どものとき、2人の兄が読んでいた剣豪ものを横取りしてたくさん読んだ。荒木又右衛門、田宮坊太郎、塚原卜伝、後藤又兵衛など、もう内容は忘れてしまったが卜伝が鍋の蓋で刀を受けたシーンとか、印象に残っていることもたくさんある。荒木又右衛門は「鍵屋の辻」という場所の名前しか覚えていない。村上さんを見ることと、仇討ちの物語を知ることと、3時間が短かった。
三代将軍徳川家光の時代になって、武士の世の中から官僚の世の中に変わっていく時代に、人間らしく生きることを選んで、仇討ちの助太刀をした荒木又右衛門は世の人気者になる。しかし、その生き方は為政者にとって困った存在になる。
村上弘明は去年、NHKの時代劇で柳生十兵衛をやった。すごくスタイリッシュで剣の使い方がカッコよかった。今日は中村獅童が十兵衛役だったけど村上さんの十兵衛のほうが良かった。今日も荒木又右衛門のほうが断然カッコよかった。

今日の献立
朝:水。
昼:バナナ、ヨーグルト+ブルーベリー、野菜スープ、コールスロー+レタス、トースト、蜂蜜、マーマレード、紅茶、コーヒー。みかん。
晩:寒天+きな粉、ビール、日本酒、サラダ(スモークサーモン、レタス、キャベツ、セロリ、たまねぎ、マッシュルーム)、数の子、やつがしら、にしん昆布巻き、黒豆、牛丼、しぼりたくわん、柿の葉茶。紅茶。

※正月用の上等な肉をもらったので、贅沢な牛丼をつくってみた

2006.1.2


元旦は上天気

昨日はわりと早く寝て今朝は早起きするつもりだったのに、9時ごろいったん目が覚めたのにまた眠ってしまい、結局起きたのは10時だった。
まず洗濯機をかけてからメールチェックし、お昼ご飯の支度をしたらすぐに12時だ。洗濯物を干してから、わたしだけ姉の家に行ってお昼ご飯をよばれるので、相方が食べるのにつきあって少しだけ食べた。
姉の家は地下鉄東三国駅からけっこうある。暖かい日差しの中をぶらぶら歩いた。それからはコタツに入ってゆっくりである。猫の相手をしたり、姉夫婦とおいしい日本酒を飲み、正月料理を食べて夕方まであれこれしゃべった。姉とはいろいろと確執があったが、義兄が会いたいと言っていると伝えられて、去年の正月に久しぶりで行った。お互い素知らぬ顔で以前のままの会話を交わして、なんとなく和解成立したみたいで(笑)。お盆にも行き、今年もこうして行ったような次第。帰りに相方の分の食料もわけてもらった。

今日の献立
朝:水。
昼:バナナ、ヨーグルト、カレースープ、コールスロー、バケット、蜂蜜、マーマレード、紅茶。
姉の家で:日本酒、数の子、エビの甘煮、かまぼこ、さごしの酢〆、煮しめ、なます、黒豆、牛肉炒め、ご飯、煎茶、コーヒー、みかん。
晩:ざるそば、煎茶、まんじゅう。
※お昼に私が食べたのは全部1/4ずつ。

2006.1.1

 

写真:緑寿堂 清水の金平糖(チョコレート)

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