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KUMIKOのほとんど毎日ページ

1998年9月分


秋風のなかのハーブ園

新梅田スカイビルの足もとにあるガーデンはまっさかりの秋であった。コスモスや千日草やくじゃく草や、名の知らない野の花がいっぱいもつれあって咲いている。秋の野原に入りこんだ喜びでいっぱいになった。小雨のせいか人気もない。もちろん、スカイビルは行き交う人でいっぱいだ。だが、こちらにはだれもこない。向こうにあるのはビルでも、いまは野原にいる気持ち。
小さな川もあり、巡り歩いて行くうちに、ハーブ園があるのに気がついた。カモミールの小さな花が咲いている。レモンバームやチャイブやタイム、各種のミント、たくさんのラベンダーなどよく知っているものがあってうれしい。知っているとはいっても、いつも花屋さんで鉢に植えてあるのを見て、手ごろなのを買うのだから比較にならないね。知らないものはこれから勉強だ。ハーブがこんなに贅沢に生い茂っているの見るのは初めてだ。手をかざすと良い香りがついた。天気の良い日に来て、ハンカチをはらりとのせて、香りをすこしいただくことにしよう。

1998.9.30

ホンネとタテマエ

日曜日の朝食前、夫が突然、障子の貼り替えをすると言う。こればかりは、私の手に負えない技なので、夫の言葉を待つしかなかった。実に、3年前に貼り替えたまま、見て見ぬふりをしてきた障子をはずして作業にかかる。ひどい汚れだ。古い障子紙をはがして、桟をふくだけで結構な時間がたってしまった。夫は障子の貼り替えほどイヤな仕事はない、などとブツブツ言いながら、真新しい障子紙を貼りだした。障子はたった2枚なのだが、規格外の大きなもので、障子紙の貼り方に工夫がいるのだ。横で見ているだけでも大変さがわかる。ブランクが長すぎたせいか、不機嫌のせいかわからないが、お世辞にもきれいな作業とは言い難い。背後のそんな視線を察してか、夫は表側を見ろという。表側はおしゃれにきちんと真っ白にきまっている。そっちが“建て前”だという。だとすると裏は“本音”。ホンマかいな?

1998.9.28

図書館のビデオ 2(西部劇編)

図書館のビデオに感動する2回目です。タダで借りられるという現実的喜びはおいても、図書館でビデオを借りるときは感動ものです。いわゆる名作なら近所のレンタル屋にはなくても、大型店へ行けばあるかもしれない。ところが図書館には、こんな映画があったんだ! という発見があるのです。わたしは西部劇を見て育ったと言ってもいいくらいなので、古い西部劇があるのがうれしい。
先日借りた若きロバート・ミッチャム主演の『月夜の銃弾』、あれはバーバラ・ベル・ゲデスが扮した男まさりの女性が気持ちよかった。今日借りた若きグレゴリー・ペック主演の『廃虚の群盗』も、やっぱりライフル銃を手にして、祖父と自分を護るために闘うアン・バクスターがかっこよかった。両方ともスターの男優は最初反対側の悪いほうにいて、女性を意識しだしてから正義の味方になっていく。そのころの西部劇のパターンなんやね。
それに比べて、有名な『平原児』(これも図書館ビデオ)は平板な映画だった。ゲイリー・クーパーって演技力がぜんぜんない。カラミティ・ジェーン役のジーン・アーサーは好きな女優だが、この映画ではツッパリかたが空回りしているようだ。とはいえ、馬が駈けるシーンがあるだけで心がときめくわたしです(笑)。
よく考えてみると、古い西部劇でわたしが感動するのは、派手な撃ち合いの男たちよりも、現実に踏ん張って立つけなげな女性たちの姿なんやなあ。

1998.9.26

大阪ドーム

今日は西のほうへ散歩に出かけた。大阪ドームまで歩いていって、ドームでお上りさんをしてこようというわけ。ドームにはできた年の春、開館早々に電気屋さんに招待状をもらって入ったことがある。歩きながらドームを仰ぎ見て段差で転んで顔(鼻ではなく唇の上)を打った。いっぱい人がいたのでカッコ悪かったよ。
その時は人が多いのですぐ帰ったのだった。今日はお上りさんだから、ゆっくりと見学ということで、9階までエレベーターであがった。9階には近代的お化け屋敷(今風に言うとテーマパークとでもいうんかな)と地ビールが売り物のレストランがある。もちろん入らずに通り過ぎた。タダで利用できるところはビンボー臭い感じがした。けっこうお金をかけて作っているのに芸がなさすぎるよ。せっかくの9階なのに、閉じられた感じがする。2階にはいろいろなお店やレストランがある。お彼岸の休日だからけっこう人が入っていた。外に出ると郷ひろみが経営しているとかいうレストランにもよく人が入って行く。なんだか安心する(おかしいね)。
でも、わたしはやっぱりアメリカ村の雑踏の中を歩くほうが好き。若者には迷惑かもしれんけど。

1998.9.23

曼珠沙華(まんじゅしゃげ)

街中に住んでいるとめったにお目にかからない「まんじゅしゃげ」の紅い花。近くの大きな公園で一輪、二輪ひっそりと咲くまんじゅしゃげを今年もまた見た。公園の片隅の陰気な場所でまったくもう似合いすぎ。咲く場所が年によって違うようで不思議。もしかして、だれかが植えてるのかな。
飛鳥や山の辺の道なんかに咲いているまんじゅしゃげは、陽に当たって堂々たる日本の秋を演出している。どっちも好きやけどね。郊外へ用事があって出かけたときなどに、電車の窓からちらっと見えるのも好き。駅から用向きの家への道で咲いているのにであうと、とても幸せになる。でも、手折っておみやげにしても喜ばれない。
ずっと前の話だけど、郊外の団地に住んでいたことがあった。どんどん開発中のところで、ちょっと歩くと田んぼがあった。あぜ道でまんじゅしゃげを抱えられるだけ採って、大きなガラスの瓶に活けた。まるで火の饗宴。あの秋は豪華だったなあ。 ま、今年もまんじゅしゃげを見たので、まんぞく、まんぞく。

1998.9.22

図書館のビデオ

近所の図書館が立派に改築されて2年ほどたった。本も増えたし、検索もコンピューターで簡単に迅速にできる。つい最近までは、本は買って読む主義だったのだが、お金と場所の問題から、緊急に新刊を読みたい以外は図書館ということにした。おまけにここの図書館にはビデオもたくさんあって貸してくれる。最初のうちは貸し出し中ばかりで、棚には大江健三郎講演集だけがぽつんと残っていた。最近はさすがにベルイマンならいつでも借りられる。
我が家は緊縮財政中につき、当分はビデオも図書館で借りることにしようと決めた。選択の幅は狭まるが、思いがけない収穫もある。ロバート・ミッチャムの若き日の西部劇『月夜の銃弾』が良かった。牛の移動のシーンだって大掛かりで迫力があった。『鞍馬天狗』は嵐寛寿郎の着物姿の色気にまいってしまった。今度は『丹下左膳』がもどってきたら借りてこよう。
今日はフランシス・・フォード・コッポラの初期の作品、青春ラブコメディ『大人になれば』を借りてきたが、つまらなくて途中でやめた。こんなハズレもあるのが楽しい(負け惜しみが強いなあ)。

1998.9.20

映画「私がウォシャウスキー」

7年も前の話だけど、われらがヴィクが活躍する映画ができたという話を聞いた。しかも試写室でそれを見せてくれる、という話が映画の配給会社からきた。10数人の会員が小さな試写室で興奮して座っていた。だって、わたしなんか試写室で映画を見るなんて初めての経験だもん。終わって失望のため息がみんなの口からもれた。
その時はすでに、山本やよいさんの訳で6冊も翻訳されて、ヴィクはウォーショースキーという姓なのに、勝手にウォシャウスキーとしたのも許せなかったよなあ。でも、この映画から本を読んでファン・クラブに入ってきた人もいるしね。まあいいか。
映画館でお金を払ってもう一回見たんだけどね。やっぱりつまらなかった。なぜかというと、フィリップ・マーロウの時代の映画感覚で、ただ男性の探偵の代わりに女性探偵を置き換えているだけだからだと思う。それに女性であることを強調するためのハイヒールはまだしも、冷蔵庫のドアにメモがいっぱい貼ってあるのにはまいった。けったいなスリッパ履いて走り出すところもかなわんかったなあ。ジョギングのシーンとかいいところもあったけど。
サラ・パレツキーさんが来日されたときに、キャスリーン・ターナーが探偵事務所のドアの前に立っているナマ写真をいただいて、それがとてもカッコいいので、最近はこの映画について甘くなっているのは確かです。

1998.9.18

街のへくそかずら

昨日久しぶりにキーボード掃除にはまってしまった。こんな暇はないというのに、まったく、もう…。きれいになった古いキーボードでインターネットにアクセスすると、友人からiMacがとどいたというメールが入っていた。そのうち見せてもらいに行こう。
買物がてらの街中散歩に出かける。歩きながらの植物探訪がわたしの楽しみなので、地下鉄2駅くらい歩くのは軽い。新しい草を発見することもあれば、いつも気をつけている場所もある。この春からずっと電柱の足許にオオバコが延びているのをちゃんとあるなと確認したり…。
毎年2月、税務署に申告に行くときだけ通る道に廃屋がある。荒れた庭の雑草の残がいのなかに、へくそかずらの茶色い実がなっている。つるを引っ張ってとってきて、インテリアに使ったこともあった。この道は夏には思いだしもしなくて、税務署行き専門。今日は家のすぐ近くに、へくそかずらが咲いているのを見つけた。バブル崩壊のしるしのような廃屋の壁に巻きついて可愛い花がいっぱい咲いていた。もちろん、花には手を触れなかった。
へくそかずらの花がどんなのか、見たい人はエッセイのページを開いて「VFC花物語」をどうぞ。イラストがあります。

1998.9.17

キーボードのおそうじ

パソコンのキーボードのお掃除ってみんなどうしているんだろう。わたしは部屋の掃除なんかはするほうだと思うけど、料理・洗濯に比べると好きでない。ところが、へんに気になってしまうのが、キーボードのキーとキーの間の隙間の汚れです。ときどき、綿棒にクリーナーをつけて拭き込みます。これが拭けども拭けども綿棒のアタマが薄汚れるんですよね。ついついいつまででもやってしまう(笑)。
これってわたし一人の悪い癖だと思ってました。ところがちがうんですよね。昨日の『ジャッキー・ブラウン』の原稿を書いていて、メグ・ライアンを思い出したのがきっかけだけど、いたんです。『フレンチキス』という映画で、オタクっぽく登場したメグ・ライアンが綿棒でキーボードのお掃除してました。わたしは『フレンチキス』を見る前日に、たまたま綿棒で掃除していて、暗いなあと言われたばかりだったんでおおいに笑ってしまいました。映画のメグ・ライアンはフランスへ行って、どんどん積極的になり、きれいになっていったんですよね、たしか。つまらない映画だったので忘れてますが。

1998.9.15

ジャッキー・ブラウン

最近になって、映画好きの友人がタランティーノをけなすので、ちょっと『ジャッキー・ブラウン』について言わせてもらうわ。『ジャッキー・ブラウン』の監督クエンティン・タランティーノって、この映画を見るまでは、みんなが騒ぐほどわたしは関心なかったんです。この映画を見て大好きになりました。
パム・グリアー演じる中年の黒人の女性が主人公でね。彼女は三流航空会社のスチュワーデスやってるかたわら、バイトで密輸を手伝っています。それが警察につかまっちゃって、なんとか窮地を脱しなければいけない。一発勝負に出て、それを手伝うのが白人の保釈金業者(ロバート・フォスター)です。この二人のほのかな恋がすてき。パムが好きだと言ったぎんぎん黒人好みの音楽を、自分も好きになる。クルマでその音楽を聴いた黒人の武器密輸商人が「えっ、こんなん聞くんか?」とびっくるするところがおもしろい。かかわってくる男女がロバート・デ・ニーロとブリジット・フォンダで、ほんまに頭の悪い、切れやすい、アホな役を楽しんでやってました。 最後のシーンは相手を信頼しきって行動した二人がいっしょにどこかへ飛ぶのか、と思ったら、そうでなかった。このラストシーンは最高にいい。わたしは恋愛映画が好きで、メグ・ライアンなんかほとんど見ている(笑)。『恋におちて』なんか何度も見た。でもこれほどのラストシーンはちょっとないよ。

ファンなら見逃せないホームページがあります。『ミステリ・マガジン』に木村二郎さんの「サイバーガムシュー」というページがあって、いつもミステリー関係のインターネット情報をいただいているんですが、10月号には『ジャッキー・ブラウン』のファン・サイトが紹介されています(http://www.silcom.com/~riffraff/jackie.htm)。

1998.9.14

小さなオリーブの木

近所の公園横の小さな通りにおしゃれな観葉植物の店を見つけたのは今年の春だった。お店の前にいっぱい置かれているハーブの苗や春の花の鉢が道を通る人を誘っていた。その中で大きな鉢に植えられている細かい淡い緑色の葉の木が気になった。
中に入ると、いままで見たことのない観葉植物がいっぱい。開店したばかりだという。店員の女性がとても親切でいろいろ教えてくれる。外にあった木はオリーブだった。なるほど、ピカソの絵のなかで鳩がくわえているのと同じだ。イタリア製のオリーブオイルの瓶の絵とも同じだ。大きいのは高価だが高さが20cmほどの鉢植えが手ごろな値段だったので買った。「実がなったらくださいね」と言われて、「ちゃんと持ってきます」と答えた。それからよく行っていろいろな鉢植えを買っている。このホームページの表紙の花もその一つです。
今はちっちゃかった月桂樹がすくすくと育っている。「ジャックと豆の木」(本名はなんて木だろう)といういっぱい葉のついたアフリカ産の木もすくすくと育っている。しかし、オリーブの木は暑さのせいか、若い葉から落ちはじめて気にかかる。涼しくなったことだし、元気になっていつか実がついたらいいのになあ。

1998.9.12

ヴィク・ファン・クラブの会員

今年の11月で7年目を迎えるヴィク・ファン・クラブですが、入会資格はヴィクファンであることだけです。しかし、ヴィクファンといっても映画『私がウォシャウスキー』を見ただけでは入れません。サラ・パレツキーのヴィクシリーズ(1冊でいいから)を読んで感想を書いて入会し、きちんと会費を払っている人が会員です。
現在の会員の最高年齢は、ミステリーのページに書いている82歳の岡田さんです。最少年齢はエッセイのページに書いている20代の下岡さんです。30代、40代の女性が多いですね。女性が90%をしめますが、70代、50代の男性もおられます。職業はなんでもありです。OL、派遣社員、自営業、ミステリー評論家、医者、デザイナー、新聞記者、図書館員、施設職員、定年になった人…。一番多いのは主婦です。読書する主婦が多いのが特徴かな。ヴィクファンというと、かっこよいキャリアウーマンというふうに世間では思っているらしいですが、ここのファンクラブにそんな人いたっけ? 初期のころはよく新聞に取り上げられました。取材の待ち合せ場所にわたしが現れると、記者さんの表情に一瞬かげがよぎるんですよね。ハイヒールにアタッシュケースの女性でも現れると思ったのかなあ(笑)。
年齢も職業も住んでいるところもばらばらですが、ヴィクファンという密やかな連帯感で結びついています。

1998.9.10

中田選手のホームページ

一昨夜「ほとんど毎日ページ」を入れたかって、友人から電話があった。これからって言ったら、じゃお風呂に入ってから見るわと言う。ふっふふ、開設4日にしてファンがついたんだ、うれしい。
サッカーの中田選手のホームページがあります。一時期わたしは毎日のように彼が書き込む手紙を読んでいました。超有名人がマスコミのフィルターを通さないで、直接語りかける新鮮さを楽しんでいました。ちょうどその頃、彼がテレビの生番組に出演しました。彼にインタビューする有名なキャスターの質問は、中田選手のホームページをもとにしていることがすぐにわかりました。そのときわたしはインターネットのすごさというようなものをつくづくと感じたものです。
このKUMIKOのページが中田選手のホームページに触発されたのは、正直なところ本当のことです(笑)。 今日、9月になってはじめて見たのですが、ヒデの手紙は8月25日で切れたままです。とっても気になります。興味をお持ちになったかたは、中田選手のホームページ http://nakata.net/ の中でHide Chaserというところをご覧になってください。
昨日の「ほとんど毎日ページ」はお休みしました。

1998.9.9

マンハッタン花物語

一日が終わって、さあベッドへというときに、そのまま安眠できればいいけど、寝つけない夜というときもあるよね。そんなときにわたしは本を読みます。子供の頃からなじんだ本の数々、ふりかかる不幸にめげず最後は幸せになる主人公たち。その最後のロマンチックなところを読んで安心して眠りにつく。睡眠薬に変わる安眠本です。
最近その安眠本に新しく加わった1冊です。『マンハッタン花物語』って映画であったでしょう。ワーカホリックのビジネスウーマンのリサにメアリー・スチュワート・マスターソン、花を持って現れた青年ルイスにクリスチャン・スレーターがなっててステキでしたよね。あの原作です。リサは暗い幼児体験から仕事一筋、そこへ現れたルイスも仕事にのめりこんで結婚生活を失った過去があります。のめり込む性格のルイスは今度も1時間毎にバラの花(リサが好きだと言ったスターリング・ローズ)を一日中リサの元に届けるというアホなことをやってのける。断りに行ったリサと結ばれるわけですが、ふたりがニューヨークの街を歩くところもよく、ビルの屋上の花園もロマンチック。しかし、リサは過去のことをどうしても話せない。結局別れてしまったふたりが、また結ばれるところはほろりとするし、ほっとします。

1998.9.7

風に揺れるねこじゃらし

1月ほど前の暑い夏の夕方のことです。夕涼みに近所を散歩していたら、ふと見上げたマンションの3階のベランダに何個も置かれたプランターでねこじゃらしが風に揺れていました。「えーっ!」と驚くと同時に「なんてすごい発想!」と感歎あるのみでした。
うちではずっとネコ用に草を作っています。ペットショップで買ってきた「ネコ用の草の種」を植木鉢に蒔いて育てて、ということを延々と繰り返しています。たまに次ぎの鉢が間に合わなくて、道端でとってきたねこじゃらしを与えると、ネコがけっこう喜ぶので、絶やさないように花瓶に入れて食卓に置いています。しかし、ベランダでプランター数個に植えて風にそよがすという発想は思いつきませんでした。これは真似しようと思って、公園でねこじゃらしを根こそぎとってきて植木鉢に植えました。いまそれが枯れもせず、といって繁殖するふうでもなく、頼りなく育っています。ネコにはまだやるわけにはいきません。9月ですからねこじゃらしが繁殖する時期は過ぎているのかもしれませんね。ごていねいに色づいたのをとってきて種を蒔いたりもしています。来年の春はしっかり芽が出てきてくれるでしょうか。
もう一度あの風に揺れる猫じゃらしを見ようと、散歩に出かけましたが、マンションがいっぱいある地域なので、曲がるところを一筋間違えたのか、どうも見当たりません。きっと季節が終わって片づけられたのでしょうけれど、もしかしてあれは夏のたそがれどきの幻だったのかしら。

1998.9.6

ヤングタイガース

いつも夜になるとなにげなく「野球どうなってるかなー」という独り言めいた言葉が発せられ「まあ、あかんやろなー」という言葉が、どちらかともなく返される我が家です。テレビのニュースを見ている夜はプロ野球の経過を聞いて、勝っていればチャンネルをまわします。でも見始めると負ける試合が多すぎる。なんとなく不機嫌になって夫婦げんかも増えます。もうおわかりでしょう。我が家は阪神タイガースファンなのです(ネコだってアカトラや)。ゆうべは福井球場での試合で、相手は広島カープでした。見始めたときは4:0でしたから安心して見ていられました。ピンチはあったものの、結果的には7:0で大勝でした。中込投手の久しぶりの勝ち星がうれしい。福井の阪神ファンの皆さん、吉岡さん、よかったね。まあ、こんなことはめったにないので、厚かましながらここに書いてしまうわ。
どうにもこうにも野球がヘタクソなタイガースですが、最近は一味違うぞ。坪井選手と今岡選手が光っています。それに井上投手を加えます。3人ともきりっとして凛々しくてステキ。特に坪井選手の太いまゆ毛が気に入っています。そや、顔の話やない、野球の話やった。来年はこのヤングタイガースがシーズン早々から活躍して、勝ち星を増やすことでしょう。

1998.9.5

きょうは自己紹介

今日からはじまる「KUMIKOのほとんど毎日ページ」。
まず、自己紹介からいきましょうか。実は、今日9月4日はわたしの誕生日なんです。そう、乙女座。血液型はA型です。年齢は…聞かないでね。干支は猫年です。女性です。「はじめに読んでください」で写真を見てくださいました? ごらんのようにチビデブです(笑)。
誕生日にホームページをアップしようとしゃかりきにやったわけではありません。偶然です。ここのところずぅーっと仕事(自営業)がヒマで、集中して作る時間があったということです。

夫と猫とトリオで大阪市内のマンションの8階で暮らしています。窓を開けると、ビルに囲まれてはいるものの、8階なのでいちおう見晴らしはいいのです。北の方には梅田のスカイビルが見え、空気が澄んでいると、はるかその向こうに六甲の山々が見えるときもあります。夜には西側のお向いのマンションの屋根の上に大阪ドームからの光が雲に反射しています。最近は旅行にも飲み歩きにも無縁で、映画も見る機会も減り、読書量も減って、ひたすらこのマンションの1室でパソコンを前にする毎日です。

1998.9.4

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