VIC FAN CLUB
ESSAY

 

若狭だより 28

オトコの好み

上村 縁

 去年暮れから、先月にかけて、約2ヶ月半妹がお産で里帰りしていたので、いろいろしゃべることができました。もちろん、女同士なので結構くぅだらないことばっかりでしたが。
 その中でも、秀逸であったのが、それぞれのオトコの好みについて語り合ったことでしょうか。発端は窪塚くんでした。以下、私=ゆ・妹=れで参ります。
ゆ「はぁあっ。やっぱええなあ。窪塚くん。」
れ「あんた(4才も年上なのに、大人になってからはゆかりちゃんだのあんただのよばれてる。)生活力のないオトコ好きやなぁ。ミッチーにしろ、ごろうちゃんにしろ、ビジュアル系で生活力なしやろぉ。」
ゆ「うるさいなぁ。そういうあんたはどないやねんな。」
れ「ほら、もっとこうオトコって感じの人かな?」
ゆ「あぁ、マッチョか?」
れ「マッチョはあかん、あかん。くさそうやし。違うって、織田裕二とかなぁ?」
ゆ「ほぉら、やっぱりビジュアルも求めてるやんか」
れ「ノンノン。だから肝心なのは、もちろん見た目も大切やけど、頼れそうな感じかな」
ゆ「ああ、ファイト一発系な」
れ「マッチョから離れてよ。違うって言ってるやん。」
ゆ「でも、中居君は頼れそうじゃないで。結構神経質タイプやから、疲れるよ。前の旦那ああいうタイプやったもん。そうや、王さん好きなんやったな。やっぱりマッチョ系やんか」
れ「王さんはマッチョじゃないで!あえて言うなら。スポーツマンタイプってとこかな?」
ゆ「でも、あんたのだんなさんスポーツマンタイプちゃうで?」
れ「それをいうなら、あんたの選んできたオトコ達は、ちっとも、今言ってるタイプとちがうやん。」
ゆ「いいの、私の理想のオトコは観賞用。実生活では生活できる人じゃないとあかんと、思うよ。でもなぁ、私のオトコを見る目ってないやん。だって思いっきり、失敗しとるやろぉ。そやから、現実にいいなあって思う人って絶対失敗しそうでこわいわ。あえて言うなら、今度は力持ちで(家で力仕事出来る人が私だけやから、いい加減シンドイ)、私のことを先に好きになってくれて、猛烈アタックしてくれる人やな。」
れ「かぁ〜っ。そんな都合のいいオトコおるわけないやん。しかも好きになってもらうぅ? ノンフェロモンの王者とまで言えるあんたにオトコがよるわけないやん。」
ゆ「ひどいなぁ。たった1人のお姉さまにたいしてぇ。そういうあんたかって、ノンフェロモンやったけど、結婚もしたし、子供もできてるやん。」
れ「日頃の努力の賜物よ。外出るときくらいは顔ぬりな。でも、この前聞いた話やけど、あんたみたいに、観賞用のオトコにうっとりしとったら、女性ホルモン分泌されて、更年期なりにくいらしいで。」
ゆ「ほーっほっほ。ほらなぁ、40も手前になると現実的な理想のタイプなんて考えられへんのやって。」
れ「はいはい。じゃあ、がんばっていいオトコ探して下さい!」

 で、暇な妹の分析したところによると、私の好みはショタ系(かわいらしい年下のオトコ)らしい
です。
 こんなんでは、やっぱり残りの生涯ひとりもん決定かな? 最近、仲のいい妹夫婦をみるにつけ、やっぱりも一度ハナ咲かせたいなあ。とは、思ってるんですけどね。

2002年3月

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