VIC FAN CLUB
ESSAY

 

若狭だより 14

私の隠れた趣味

上村 縁


 実は私は献血が好きです。といってもまだ4回しか経験はありませんが、結構楽しいですよ。本当はもっと度々行きたいのですが、近くに土日やってる献血センターはないし、時々やってくる献血カーは平日の昼間だし、だから行けるのは、会社が献血運動に関わっているときだけ(年に1回)なのです。大阪とか行って、駅前に献血カーを見てると、ついフラフラと入りたくなるのですが、1人で行っているならそんな自由もききますが、チョコチョコする2人をつれていたら、ゆっくり献血できません。だから、いつも悔しい思いをしながら、通り過ぎていくのです。
 何故、献血が好きになったかというと、学生時代友達にいたのです。むっちゃ献血が大好きで、期限を数えながら、「今日暇やし、行こう」という人物がいました。そのころは注射の嫌いな私は「絶対いやや。怖いし」と言っていたのですが、その子曰く「献血ルームに行くと、夏は冷房、冬は暖房完備やし、おやつもあるし、暇つぶしにはもってこいやで。おまけに記念品とかももらえるし。ヤクルトも飲み放題やでぇ。」らしいのです。私は、おやつ・記念品・飲み放題という言葉に心残りをしてはいたのですが、もうひとつ勇気がでなかったので、断念していました。
 しかし、子供を産んで、血が出るのも、注射もそんなに怖いものじゃなくなった私は、ふと、あの友達の言葉「記念品・おやつ・飲み放題」という言葉を思い出したのです。思い立ったが吉日ではありますが、その時の私は授乳中で、授乳中は出来ないと言われ、またまた断念いたしました。

 月日は流れ、小浜へ帰って間もない頃、会社で献血にいく人数が足りないので、行ってくれと言われ、天のお導きとばかり、いそいそと行きました。その時、受付の人が「成分してくださいますか?」とおっしゃるので、私は何も考えず「いいですよ。」と答えてしまいました。私はRH+のA型、日本人で一番多い血液型です。だから受付の人はやり手のない成分へとまわしたのだろうと、思われます。問診やチェックのための採血を通過し、いざ献血です。後で知らされたことなのですが、成分献血は1時間もかかるし、血も結構とるので、貧血気味の傾向がすこしでもあると、してもらえないそうです。結局、その超難関の成分献血を無事に終え、また受付にもどると、キャンペーン期間中だとかで、その当時20才の献血キャラクターだった、城と川口のファイルフォルダーやら、テレカやらもらえて、上機嫌でした。しかもテレカは成分の人のみだったのです。私の心は決まりました。やるなら成分と。
 でも、本当にいいですよ。献血。後で採取された血液の健康データはやってくるし、おやつやら飲み放題やらはなかったですけど、いい事したぁっていう、充実感得られるし。でも結構事前チェックが厳しいので、献血するには常に健康に留意しなくてはなりませんが。

 健康に自信のあるかたで、まだ未体験の方は1回どうぞ。お勧めします。ちなみに、今年は時間がなくて、私は成分ができませんでした。代わりに400ml献血したのですが、かかる時間がすごく早くて(わたしより先にした人より早く終わった)、看護婦さんに妙に感心されてしまいました。
 では、ここ小浜ではインフルエンザが猛威をふるっておりますが、皆様恙なく過ごされますよう、お祈り申し上げます。

2000年2月

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