VIC FAN CLUB
ESSAY

 

若狭だより 11

“子供をとりまくメディアのチェック”
って言われたって…

上村 縁


 思い切り、お久しぶりです。この4月から保育園の母親クラブの会長を任され、雑事に追われ、パソコンに向かっても、それの、資料つくりとかで、時間作らなと思いつつ、時間ができるとダイヤモンド警視や、バケットナット達のお世話をしたりするので、とうとう、今日になってしまいました。
 なぜ、私が会長なんかになったのかと申しますと、役員は持ち回りというのは慣例化されているので、保育園3年目だったので、そろそろかな? と思ってたら、役員に誘われたので、卒園時にするよりいいか(やっと年少組)と気軽に引き受けたのが始まりでした。役員会で3役を決めていくのですが、保育園ということもあって、もちろん皆さん職に就いておられます。仕事でという逃げ道はなかったので、どうしようかということになって、結局家が一番近い(保育園の隣)という無茶苦茶単純な理由で決定したわけであります。

 でも、会長会議とかに出ると、同級生に会ったりして、結構楽しいです。が、先日若狭ブロックの話し合いには、勘弁してほしかったです。議題は“子供をとりまくメディアのチェック”私が最もいやな事です。だって、価値基準は人間それぞれ違うし、道徳観念や基準も個人個人違うのはもちろんのこと、各家庭内での問題やと思いません? それをみんなであげつらって、意見しようなんて、ファッショとやらではないのでしょうか。なんか情けないで。
 子供は無垢やから、いけないものを見せたら、傷つくとかいうけど、違うって。大人の適切なアドバイスによっては、充分に消化できるって。と思うのは私だけのようで、でも、その大きな流れを、止めようと思ったのですが、巻き込まれそうだったので、思わず退散してしまいました。はー。情けない私。

 昔、小学校の時、道徳の時間で、“悪い事や物や人をみんななくしてしまったらいいと思います。”と言ったら、先生が“悪いことを全部なくしてしまったら、良いっていうのはどうして決めるの?”と聞かれました。おかげさまで、悪いことも良いこともしながら、今までを生きてきたわけですが、確かに人間生きるということは、決していいことやきれいなことばかりでは、ないでしょう? あかんことをしって、始めていいことをしるんとちゃうんやろか? 良いマニュアルばっかりあたえてると、いざ、悪い現実にぶちあたると対処方法がわからなくって、困るんと違います? そうせんから、現実と非現実の境目がなくなって、変になってしまうんじゃないんでしょうか?
 だいたい、“こち亀”“Dr.スランプ”への批判が、「現実とかけはなれすぎてて、ナンセンスだから。」くだらんこともなければ、緊張続きの毎日どうやりくりするんやって。「子供がまねすると危ないから。」って、せーへん。って。だって、小2の私の娘は、いまだに、サンタを信じている純情おバカ娘だけど、実際にあんなことできんって、わかってるもん。しんちゃんが大好きでよく見てるけど、親を呼び捨てにしたらあかんて知ってるし、あれは、テレビやってしってるもん。そんなもんとちゃいます?
 確かにいきすぎなところも(サッチー問題など『くそーあれがうるさくなりだして、阪神調子悪なったやないの』)ありますけど、いややったら、見んかったらいいだけ。無茶苦茶単純な図式なのではないでしょうか?理由付けして批判せんでも。ええんちゃう?

 あー。歯切れ悪い。こんなふうに、現場で言えれば良かったのに。サイレント・マイノリティーになりきってしまって、自分がふがいなくて、情けないです。
 でも、ひとつ良いお知らせ。建設業会計事務士2級。あんなに、答えがずれとったのにも、かかわらず、合格してました。4月から、入札資格の点数は2級取得者以上から、与えられるとなってたので、ギリギリセーフ。あーよかった。
 では、また、暑くなってしまいましたが、お元気で。
 そうそう、今アンジェリクを読破中。10日で3巻。あと、23巻分。いつ終わるかなぁ。

1999年9月

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