VIC FAN CLUB
ESSAY

 

若狭だより 8

雪、すごいです

上村 縁


 あぁ、寒い。本当ならこんな寒い日は稼働しないんですが、あえてお便りします。わざわざこのパソコンのために、ストーブつけたのに、やっぱり、フリーズしました。しかも2回も!
 大阪はピーカンだそうですね。そのぶんこっちはブリザードでした。いつもだったら、会社に行くのも歩きにするくらい、雪が降ると車を出さない私ですが、昨日、今日と簿記の講習会が、車で1時間かかる(平常ならば、距離55km)ところで行われたので、しかたなく車を出庫させました。“車がいやなら鉄道を使えば。”とおっしゃる方があるかもしれませんが、それは田舎の鉄道事情をご存じない方です。まず、最寄りの駅まで徒歩30分。雪道歩行なら1時間はかかるでしょう。また、その会場も、駅から徒歩30分。列車に乗っている時間は1時間。しかも1時間に1本の時刻表。いやになるでしょ。すると、怖くても車でいくほうのが、楽に思えるのです。

 実は私は免許を取ってから、都会での生活が長かったせいか、雪道を走行するのは、ほとんど初めてです。あえて経験というなら、先月の大雪のとき、車で10分の距離をすごい緊張で走ったくらいです。それを、前回の時はまだ、ベチャ雪だったのに、今回は雪が圧雪になって、凍ってるという、すごく恐ろしい状態でした。幸い車は4WD車なので、滑ることなく、走っていきましたが、途中雪が横なぐりに舞い上がり、前がはっきり見えなくて、何回も死ぬかと思いました。前の車のテールランプが本当におおげさではなく、命のともしびのように思えたものです。

 なんとかこうとか、往復2回。やりきることが出来ました。でも、やっぱり雪道は怖いです。自信なんて到底持つことはできませんな。でも、告白すると私はチェーンを巻いたことがありません。ましてや、巻き方もしりません。VIVA! スタッドレス&4WD。この2つの要素がなければ、クルクル回ってました。チェーンも巻けないし、また積んでなかったし。

1999年2月

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