VIC FAN CLUB
ESSAY

大町だより 3

シャワーからつらら

上村 縁

 冬になってからおどける(大町弁で驚く)毎日を過ごしている私たち。氷点下は毎日なので、からだも慣れてきたかな、なーんて思っていたら、やはり甘かった。

 マイナスはマイナスでも1桁と2桁では段違いだったのです。確かにだんなにも職場のみんなにも「10度(マイナス)を超えると、世界が変わる」などと言われていましたが、よくわからないので生返事をしておりました。

 雪が降るとそうでもないのですが、お昼に晴れると、夕方日が落ちたのと同時に、気温はガックンと下がり、1分いえ1秒ごとにドンドン下がっていくのです。体験したなかで一番すごかったのは、仕事帰りの5時半にすでに−5度という表示を道路の路面温度を表示している、標識を見ちゃったときかな?でも家に着いてファンヒーターのスイッチを入れたときの表示がまだ2度とかだったので、安心しておりました。うちではいつもごはんの前にお風呂に入るので、夕食の支度をしながらお風呂をためます。私はいつものようにお風呂場の窓を閉め、閉めようとしたけど外窓はサンが凍って閉まらない。ま、こんなことなら経験ずみなので、落ち着いて内窓(たいていのうちは2重窓になってます。寒いから)を閉めました。こんどは風呂釜のフタを閉めようと思ったら、前日のしずくが凍って、フタがはがれません。アーッと驚いたので大急ぎで子供達を呼びました。そして子供を待ちつつ、フタをはがすためにお湯かけなくちゃな、なーんて蛇口を見たら、たれないしずくが!よーく見たらそれはつららでした。ますます、あせった私はなかなか腰をあげない子供達を首根っこを捕まえて、風呂場までつれてきました。そして、凍り付いたフタ、蛇口のつららを見せたのです。自慢げに。するとりんねえが「おかあさぁん、シャワー見てみなよ」と急にかぼそい声でいうので、ん?何事やねんな。と見たら、シャワーからも長さ2cmのつららがぶら下がっておりました。

 3人で、むちゃくちゃビックリしたので、ちょうど帰ってきたダンナに3人で矢継ぎ早にまくしたてていたら「そう」でかたづけられてしまい、不完全燃焼でありました。が、そんな対応をとったバチがあたったのか、ダンナは長野県歴3年めにして初めての体験をしたのです。

 夜中(もちろんマイナス10度は超えてます)のどがかわいたので、台所へジュースを飲みにいきました。寒いなぁ、チキショーなどと思いつつ、冷蔵庫を開けたまま紙パックから直接飲んでおりました。いつもならこんなに開けていると、すぐモーター音がなるのに、ウンともスンとも言わないので、「とうとう冷蔵庫イカレタな?弱ったな。またゆかちゃんにどやされるわ。けど明日の朝でいいか。言うのは」なーんて思いつつ、ジュースを戻しました。するとなんと冷蔵庫のほうが暖かいではありませんか。確かに、こちらの人は冬場の冷蔵庫は食料を凍みさせない(しみさせない)ようにするためのもので、冷やすものじゃないだよ、と教えてくれていました。それが立証されてしまったのです。はあ、冬場の話題には事欠かない場所。大町。冬はまだまだ続きます。

2002年12月

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