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ネコ2匹とイヌ1匹の物語 1

ラブラドールが家に来て

 家に家族が1人(いえ、1匹)増えました。ラブラドール・レトリーバーの雄で、私の大好きな「木蓮」から名前をとって、レンと名付けました。
飼おうと思ったきっかけは、家にいる父の散歩の相手にと考えたからです。犬を飼えば、嫌でも外に出なくてはいけないですよね。
 でも、家にはすでに猫2匹がいますので、その世話だけで十分大変と父は言っていました。ところが、ほとんどしつけのできてないラブラドールに手を焼いた飼い主が、しつけを教える専門家に頼んだら、きっちりかしこくなって帰ってきたとか、介助犬になったとかいうような話をTVで見たらしく、猫2匹で十分と言っていた父が、「犬もいいなぁ」と言ったので、ここぞとばかりに犬を飼う方向へ話はすすんでいったのです。

 そんな折、母の知り合いが飼っているラブラドールが妊娠しているので、産まれたら、1匹いただけるという話がありました。ところが、可哀相なことですが、未熟児の赤ちゃんが1匹生き残っただけで、母犬も亡くなってしまい、この話は白紙にもどりました。
 「こんなことがあってね」と私が会社の同僚に話をしたことがあったのですが、その同僚の親戚の方が勤めている会社の人が飼っているワンちゃんが、何匹か赤ちゃんを産んだらしく、貰い手を探してるらしいけど、上野さんどう? と話がきて、それで、うちにやってきたのが、レンなのです。
 来た時は、まだ1ヶ月半歳、ぬいぐるみみたいで、赤ちゃんの顔そのままだったのが、ずいぶん大人っぽい顔になり、手足はもちろん、尻尾も長くなりました。だけど、やんちゃ度は倍増してくるようです。
 内弁慶のレンのエビソードはまた次回にでも。

2000年7月

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