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カリフォルニアだより

第1話 〜カリフォルニアより自己紹介〜

杉山洋子

 カリフォルニア、といえば。ロサンゼルス、サンフランシスコ、近頃はシリコンバレー(こちらでは地名通りサンホセと呼ばれていますが)でしょうか、やっぱり。
 残念ながら(?)私の住んでいるところはサンフランシスコより内陸に200kmほどいったところ、サクラメントという小さな街の近辺です。(一応州都ですが)
 でもこの夏、飛行機から降り立った私たちを迎えた照り付ける太陽、からからな空気はイメージ通りの「it's California!!」でした。
 今は晩秋なので、毎日しっとりしています。サクラメントは冬が雨季。でも雪はめったに降らないそうです。道路が凍るシカゴとは大違いですね。もちろんロスやシスコとはぜんぜん違った気候です。日本と同じくらいの国土を持っているので、違って当たり前なんですけどね。でも私は行く前、大真面目でロサンゼルスの観光本を参考書にしていました。ああ、はずかし…。

 西部は最後に開拓されたからなのか、地図でみると一目瞭然、都市の間隔が広く、都市と都市の合間には荒野が広がっています。(そういえばどこかの本に、カリフォルニアの魅力は隣接する大都市と大自然だと書いてありました。まさにその通りだなあ。)土地に困らなかったせいか、街の密集度もそれほどでなく、ロサンゼルスのど真ん中でもシカゴとかNYとかとは趣きが違う感じです。車がないと観光もたいへん、ダウンタウンでもモールの中に入らないと「人々の群れ」にはお目にかかれません。
 まして、私の住んでる近辺なんて…ヴィクはいられないな。きっと。それ以前に仕事がない。近所はまさにモールとコンビニ、フィットネスクラブ、ゴルフ場だけで構成され、みんな平気で真夜中のスーパーに出かけていくし、現金をたくさんレジでひけらかしてるし、昼間だと車のロックをしない人まであり。頭を抱えてしまうくらい平和です。(あ、一応補足。日本に比べればやっぱり犯罪件数は多いですよ。特にロスなどの観光地はちゃんと(?)物騒です)

 ちなみに、そんなところになんで夫婦できたかといいますと、だんな様が留学したいといいだしたからです。大学があったのがたまたま田舎だったんですね。よって、住んでいるアパートはもちろん、私の生活範囲にはほとんど日本人がいない「理想的な英語学習環境」で日々格闘しております。ただ、だんな様の行っている学校には日本人留学生が多く、彼らといっしょに食事をするといった機会はあります。そんなときには彼をおしのけ、「日本語トーク」に興じる私なのでした。英語上達の道は果てしなく険しいです…。

2000年11月

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