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ESSAY

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ビジネスの周辺 4

失業率の上昇と人材不足

亜麻里

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 完全失業率が4.4%とアメリカに並んだのは昨年の11月のこと。その後も好転する兆しは見えない。最近では求職を諦めたため潜在化してしまう人が増え、公表されている数字より実際の失業率は高いという新聞記事も見かけた。長引く不況の中で多くの企業はリストラを進めているし、倒産する企業も後をたたない。路上生活者の増加や職安が連日賑わっている様子など、たしかに失業者が増加し、職を求めている人が大勢いることは日々感じられる。

 一方で最近私は「だれか良い人知らない?」という友人・知人からの電話を立て続けに3件も受けた。中には求人をしてたくさん応募があったが、なかなかこの人という人が見つからないという会社もあった。私が直接受けた相談だけでなく「今うちの会社人を探してるんだけれど、なかなかいい人はいないね。」という話しも2、3件は耳にした。
 要するに人は余っているが人材はいないというのだ。本当にそうなんだろうか? まあ確かに優秀な人は企業の側も離したがらないし、そういう人は安定した会社でだいたいそこそこの待遇を受けているので、転職する意志もないことが多い。でもたまたま今までの業務には合っていなかったが能力はある、とか本人は優秀だが会社が倒産してしまった、という場合もあると思う。

 企業と人とがうまくマッチしないことについては、いくつかの理由が考えられる。
■ ある企業が人を求めているという情報を、職を求めているすべての人が得るわけではない。
■ 「小さいところは嫌。」という風に企業内容や業務内容、その企業の考え方を把握する前に食わず嫌いをしてしまう人が結構いる。
■ 求職活動に戦略がない。自分が今まで何をしてきたか、どこに強みがあるのか、その強みは相手が求めているものに合致するのか、などなど。自分の強みを活かせ、相手にアピールできるような所に応募しなければ勝ち目はない。が、結構これができていない人がいる。

 もしあなたが現在求職中の場合、まず自分を分析してみてください。それからじっくりと作戦を練ってみましょう。それからこれは時折社会経験に乏しい女性に見られるのですが、いきなりすごい仕事を望んでも無理です。「そこそこお給料がよくてやりがいのある仕事、土日は休みで9時から5時の勤務、あんまり聞こえが悪いのも嫌だし、できればオフィスは淀屋橋か梅田かOBP辺りがいいなあ。」今時こんなことを考えている人もいるとは思わないけれど、これに近いものはあるかもしれない。

 隣の芝生は青く見えます。でも今それなりの仕事についている人のほとんどは今まで努力して少しずつステップアップしてきているです。小さな子供を抱えて仕事と家事と子育てとと髪振り乱して働いた時期を乗り越えてきた人もたくさんいるのです。今じゃお気楽に見えている私も子供を抱えて何度も生活できるかしらと眠れない夜もありました。
 最初は少々(大いにでも)不満があっても、その不満をバネにしてステップアップすることを考えましょう。諦めずに努力していれば、いつかきっと良い仕事に巡り合えます。そんなに待てないと思っているあなた、事情が許すなら仕事をすることなど考えずのんびり一生過ごしてね。世の中そんなに甘くない。

1999年3月

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