13. 十二か月目
3月1日[木](U)
きょうはママゴトの中で役わり遊び(りょうちゃんがおかあさんになって)をしてました。今までは自分はりょうであり、お母さんという役になることはできなかったように思いますが。
クラスに置いてある広告の紙がなくなり、しゅうちゃん、まさしくんが困っているので、りょうちゃんにいってごらんというと「りょうちゃん、一枚でいいからちょうだい」とていねいにたのんでいました。りょうちゃんったらひとこと「ダメ!」の返事。
そうはいうものの、二人に一枚づつ、あげていましたが。
3月2日[金](父)
このところ、パパと圭と三人でする遊びで一番気に入っているのは「オイデオイデ遊び」という馬鹿馬鹿しい遊びです。パパが部屋の隅に座って指を曲げてオイデオイデと言います。涼と圭とはそのまわりを走り回って、時々パパがパッと手を出してつかまえようとするのを逃げるわけです。結局ただ走り回るだけなのですが、どういうわけかとても好きです。パパの方は座ってるだけでいいので楽ですから、やはり好きです。
3月3日[土](母)
「あたたまれ」の歌を家でもうたっていました。犬はなんかワンとも泣かなかったようですが、本人は楽しんでいる様子でした。
花小金井に住んでいるにんじんの保母さんの家に、八時までお世話になりました。「さっちゃんのおうち、またいきたい」といっていました。いろいろめずらしくて、けっこう楽しんでいるようでした。「さっちゃんのおうちは、カレーとおとうふ」といって、教えてくれました。
(T)
本番で、練習の時のいきおい余った犬の涼ちゃんが見られず残念でしたけれど、とてもうれしかったようでした。
3月4日[日](父)
「あたたまれ」のうたは、パパにもうたえと要求するので、パパは困っています。この何日かは「オイデオイデ遊び」の他に「注射遊び」があって、パパを横に寝かせて腕をまくらせ、そこに圭とかわるがわる注射のまねをします。親の職業の反映でしょうね。
(T)
砂場にと、新しい砂がたくさん、五才児の部屋の前に運ばれてきました。昼食後、希望者の子供に、砂場まで砂を運んでもらいました。涼ちゃんも、喜んで「センセ!ミテ!センセ!ミテ!」と言いながら、洗面器に少しづつ、たくさん運んでくれました。今日は疲れたかと思います。
3月16日[金](U)
午睡の静かな時間に一人「ひとりぼっち」のうたをうたっていました。
保母の仕事しているところへ、絵あわせやママゴトをもってきてひろげ「センセー、どいてどいて」といいます。「アラ、センセーもお仕事しているのに」と抵抗したら「ごめん、ごめん」だって。
・・・
ここでこのノートは終わっています。
すっかり保育園でもくつろいで、自分のありのままを出せるようになってきました。ママゴト遊びで役わりをとることは、家では前からしていましたが、保育園でもお母さんになったり、お父さんになったりしています。ひなまつり会の「みにくいあひるの子」の劇では、練習で張り切っていたのに、ともだちと手をつないで出てきただけでした。それでも、本人はできなかったことにしょげることはなく、満足していました。
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