最終更新日:2001.8.30

予防接種 番外編
大人の予防接種

 今年は、保育園と幼稚園を中心にして、水ぼうそう、おたふくかぜ、手足口病、りんご病、それに麻疹がはやっています。ビールス性の感染症のオンパレードです。梅雨を過ぎて、夏になっても勢いが落ちません。
 お兄ちゃんがかかってくると、家にいる妹や弟がかかるのは、当たり前のことですが、最近は、お母さんやお父さんがかかることが増えてきました。インターネットで国立感染症研究所のホームページをみると、実際に大人で麻疹にかかる人が、年々増えています。2001年の6月までに麻疹にかかった大人の数は589人で、2000年の238人にくらべると倍以上の数となっています。これは定点といって、決まった医療機関からの報告数ですから、実際はもっと多いです。
 こども診療所にも、お母さんが麻疹になって入院後、3ヶ月の赤ちゃんがかかり入院したという方が来られました。つまり、お母さんがこどもの時に麻疹にかかっていれば、抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに受継がれるので、赤ちゃんはかからないのですが、お母さんに抗体がなければ、赤ちゃんもないので、かかってしまったという訳です。
 大人で自分は小さい時に、麻疹、おたふくかぜ、風疹、水ぼうそうにかかっていないと思う方は、早めの予防接種をお勧めします。こどもでは軽くすむ病気でも、大人では重症になり、2週間は休まなくてはならないし、入院する事態になることも稀ではありません。
 これらの抗体検査をしてから、予防接種をすることになりますが、危険がまじかに迫っている場合には、とにかく接種してしまうこともあります。お子さんがかかってしまってからでは、遅いからです。もし、かかっているのに、予防接種をしても抗体産生がさらに増えるだけですから、心配ありません。


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