どうしておすすめするの? BCG
BCGの接種期間が変わりました
(1)結核は昔の病気ではありません。
最近、結核にかかる人が増えていることが報告されています。
世界保健機関(WHO)は、1993年に結核の非常事態宣言を発表し、加盟各国に結核対策の強化を求めてきました。日本においても、1997年には約42000人の新らしく結核に罹った患者が発生し、約2700人が結核で亡くなっています。このデーターから、これまで減少を続けてきた新規結核患者数が38年ぶりに、罹患率は43年ぶりに増えたことが明らかになりました。
菌をまき散らすタイプの開放性結核の患者の家族は、結核にかかる可能性があります。患者の診断が付いたら、必ず、まわりの人たちもツベルクリン検査をしてください。強く反応がでたら胸のレントゲン検査を受けて、結核かどうかを診断します。
こどもが結核にかかると結核性髄膜炎や粟粒結核になりやすいのです。結核性髄膜炎は結核菌が脳で増えて神経系の後遺症が残ることが多く、粟粒結核では結核菌が血液に入り、全身に拡がって重症になります。
BCGはこれらの乳幼児の結核に高い効果があることが証明されています。
(2)2005年4月から結核予防法の改訂が行われました。これまではBCG接種の前にツベルクリン反応をして、結核にかかっていないと確かめてから接種していました。2005年4月からはツベルクリン反応をしないで接種しています。接種期間が生後1ヵ月から生後6ヵ月までに短縮されました。やむを得ない事情のある場合には1歳まで受けられます。
接種期間が短くなったので、その時期を逃すとBCGが受けられなくなって、免疫力がつかず、結核にかかるこどもが増えるという心配があります。1歳以後も公費で接種できるようにして欲しいものです。
また、生後1ヵ月からの早期接種は、赤ちゃんが結核にかからないようにするためにはメリットもありますが、生まれつき免疫力が低下する病気が診断される前に接種すると、重大な副作用が起こる可能性があるので、注意が必要です。 |