インフルエンザの診療について

梅村こども診療所 09.11.9

新型インフルエンザの患者の年齢と予後

こども診療所に受診された新型インフルエンザの患者さんを、10月半ばに集計してみました。以下のように、学童から高校生が殆どを占めています。

(09.8.10〜09.10.26)

年齢 乳幼児 小学生 中学生 高校生 18歳以上
人数 3人 16人 10人 3人 6人

治癒証明書を書くまでにかかった日数は、5日間が最多でした。

日数 3日間 4日間 5日間 6日間
人数 2人 7人 13人 8人

インフルエンザ脳症や肺炎で病院に入院した子どもはありません。季節性インフルエンザと比べて、重症者が多いという事実は、今のところありません。

インフルエンザ予防の基本

睡眠時間を十分に取り、食事に気をつけて下さい。インフルエンザウィルスが侵入しても、元気な身体なら、発病しないですみます。

手洗い、うがい、マスクの着用はその次です。

インフルエンザ検査の実施時期

インフルエンザの簡易検査は、実施時期がずれると正確な結果がでません。 38℃以上の発熱が12時間以上続いたら、鼻粘膜でウィルスが十分に増え、正確な診断ができます。発熱直後に検査をして陰性になっても、インフルエンザでないとは言い切れません。

発熱の方は、下記に電話をしてから受診して下さい。

042-467-8171 梅村こども診療所

季節性および新型インフルエンザワクチンの接種

厚生労働省は新型インフルエンザワクチン接種の基本方針を出しました。目的は死亡者や重症者の発生を減らすためで、流行を阻止出来るとは言っていません。また、ワクチンの安全性及び有効性の確保と健康被害の救済については、安全性と有効性は十分に検証されていないことを、政府自らが述べています。

こども診療所では、これまで季節性のインフルエンザワクチンは、有効性が明らかではなく、健康被害もあることから、接種を行っていません。新型インフルエンザワクチンに関しても、上記のように、有効性と健康被害が不明なので、基本的には接種を勧めていません。

しかし、流行し始めてまだ半年に満たない時期で、不安を抱いておられる方も多いでしょう。当診療所にかかっておられるリスクをもっている人の中で、上記の状況を踏まえて、接種したいご希望があれば、新型インフルエンザのワクチン接種をいたします。

1歳から小学校3年生までの子どもへのワクチン接種はお勧めしておりませんが、ご希望があればお申し出下さい。

季節性インフルエンザワクチンは従来通り接種しません。

接種の問い合わせは下記にお願いします。

042-467-8171 梅村こども診療所

 現在、二つのグループについてだけ、医師会を通じて指示され、ワクチンが届いています。

<1>11月9日から:
 (1)妊婦(保存剤無添加のワクチン。産科で予約接種する)
 (2)基礎疾患を有する方のうち1歳から小学校3年生に相当する年齢の方
 (3)基礎疾患を有する方のうち入院患者など重症者(最優先対象基準該当者)

<2>11月16日から:
 (1)妊婦(保存剤無添加のワクチン。産科で予約接種する)
 (2)上記<1>(2)(3)以外の基礎疾患を有する方
 (3)幼児(1歳から就学前)

西東京市Web参考サイト:
優先接種対象者に対する新型インフルエンザのワクチン接種を開始します

タミフル、リレンザの使用

新型インフルエンザの死亡率は、これまでの統計では0.5%です。季節性インフルエンザと比べて変わりません。健康な人が罹った場合には、合併症なく回復しています。

タミフルもリレンザも、診療所には置いていません。

季節性インフルエンザに罹って、タミフルをのんだ十代の子ども達が行動異常を起こしたので、十代の子ども達への処方は差し控えています。また、ウィルスの耐性化が報告されています。不必要な使用が耐性化を促進しています。

しかし、リスクをもっている人ではウィルス性肺炎など重症化する可能性があり、必要と判断した時には処方箋を書いています。

わからないことがありましたら、診療のついでに気軽にお尋ね下さい。

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