「風」で散骨なさった篠原さん(ペンネーム大野迪子さん)が、ご自分の体験を本にまとめられ、自費出版なされた。
篠原さんは、今年の4月に合同散骨に参加され、ご主人のご遺骨を海へ還された。そのときにも、本をお書きになっていらっしゃることは伺っていた。その本が完成し、弊社に送られてきたのだ。
タイトルもそのものズバリで分かりやすく、表紙も海に浮かぶピンクの花である。B6版100ページ余りのその本は、字も大きく写真やデーターも多く、具体的で読みやすい。
学校の先生として40年勤められていた篠原さんにとって、ご主人の最後のときを文章にしたためる事が、一番彼女らしく、また癒される行為でもあったのだと思う。
誰にとっても身内の介護、葬儀、埋葬は、いずれ訪れるであろうことで、その時までは未知のことであるから、先人の体験は興味深く、貴重な情報でもある。
私(カウンセラー)は、自分の両親も、主人の両親も介護することなく葬儀だけに関わってきたので、自宅で最後まで看取るということ、それも老老介護であることが、私たちの将来を見るようで非常に興味深かった。そして故人の残した色々な物の始末なども大変参考になった。
また、インテリのご夫婦らしく、生前からいろいろ準備をなさり、恙無くすべてを終えられても、そこはかと無く伝わってくる寂しさに旦那様への深い愛情と凛として健気な筆者の行動に篠原さんの人柄が感じられる。
一般書店にて注文出来ます。
(2004年12月) |