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推薦図書 15

『生きがいの創造』
飯田史彦著 PHP文庫

不思議な気持ちにさせられた本である。この本を紹介してくれたのは、オンディーヌ5(散骨船)の母港のスタッフ、Cさんである。Cさん(50歳)は、業界では知られた優秀なヨット乗りである。毎回、散骨の数日前から、気象・海象の予報を相談している。理論的な解説で予報はよく当たる。

昨年の忘年会で、大勢のヨットマンの輪から少し離れ、妻(カウンセラー)とCさんの三人で「老人の生きがい」について語り合った。変な話、場違いな会話だが・・・。

そんな中で、最近読んだ本、影響された本の話題になり、Cさんはこの本のことを語った。興味が湧き、貸して欲しいとお願いした。

Cさんは癌で胃を全て切り取った。学生時代の友人が、見舞いに差し入れてくれた本であると云う。死を意識した病床で読み、とても感化されたそうである。

私(船長)の事である。21歳の初冬、谷川岳一の倉沢を登攀中、滑落した。垂直の岩壁を30メートル程落ち、バウンドし宙づりとなった。このとき、所謂、「臨死体験」をした。

その時の不思議が頭を離れず、「アウトサイダー」のコリン・ウイルソンに始まり、G・I・グルジェフ、C.G.ユング、P・ブルック、E・キューブラ・ロス、M・B・セイボム、A・ディーケン等、国内の作家では立花隆「臨死体験」「宇宙からの帰還」、柳田邦夫「犠牲」など読み漁った。「オカルト的興味」ではなく、その現象の意味を知りたかった。

この本を読み終わって、私(船長)の人生観は、少し変わった様な気がする。これから、少しずつでも「良い人」になれる様な気がする。読了後のこの「意識」を土台に、今まで読んできた本を再読してみようと思う。

ただ、この本は、取っ付きの難しいジャンルである。体質的に会わない人は「N.G.」でもしょうがないと思う。変な、推薦図書紹介ですが・・・。「生と死の狭間で、悩み苦しんでいる人、無理強いはしませんが、読んでみては・・・」

(2004年2月)

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