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推薦図書 5

90歳を過ぎた現役医師に教わる本当の処世術、人間としての在り方
生きかた上手
日野原重明著 ユーリーグ
雑誌「いきいき」に現在も連載中のこのエッセイは、すでに30万部近い売り上げのベストセラーである。現代、そして現在、21世紀になって、多くの日本人は、不安と迷いを抱えながら暮らしている。もちろん、日本だけではなく、テロ、民族・宗教紛争など世界的に見ても不安はつきない。そんな今、明治、大正、昭和、平成と生き、90歳を過ぎてなお、新しいことに取り組み、数々の仕事をこなしている著者に学ぶところは大きい。常に理想に向かい人間とは、医者とはと考え続けて生きている著者に救われる思いがする。医療ミスや医療制度、政治と医師会、厚生労働省など不信感でいっぱいの日本で、日比野先生のような医者がいるということは、非常に心強いのである。病気の患者と接する医師の心構えとして、「患部を診るのではなく、人間を看るのだ」という彼の理念が深く浸透してほしいと思うとともに、私たち患者の心構えも大切だということがよく分かる。例えば、いつも忙しい担当医とはコミュニケショーンの仕方が大事で、問診を丁寧にすることで病気の6割が分かり、聴診器などの診察でさらに1割、機械の検査で1割、入院してより詳しく診て1割という具合だ。残りの1割は現代医療では分からない。100パーセントということは、人間の関わることであるから難しい。医療ミスに関しても0には成りえないのだ。著者が理事長や名誉院長を勤め、現在も回診している聖路加病院では、その教えに従って運営されているのだと思うと具合が悪くなった時には是非掛かってみたいと思ってしまう。520床のベッドが全て個室でその半数が無料だというのが素晴らしい。
インターネットなど情報が手に入りやすい現代、良い情報、素晴らしい人との出会いが良く生きていく鍵になることは確かである。
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