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推薦図書 3

「愛」とは「夫婦」とは「親子」とは、
   死を見つめた作者の教えてくれること

生まれ来る子への手紙

デヴィッド・アイアランド著 上杉明訳 春秋社刊

写真=生まれ来る子への手紙 10代半ばで神経障害の病気に罹り、長くは生きられないことを知った著者が、生まれて来る子に語った彼の人生、そして人との出会いにより悟った様々なこと。父親として最大の愛情が込められた子どもへの生涯の贈り物、それは与えられた者にとってバイブルにも匹敵する人生の教科書である。病弱の身で精一杯戦い、生きた父の短いけれど前向きな一生は、彼の子でなくても一人の人間として充分感動的だ。外科医の友人から聞いた話であるが、開業医をしていた父親が癌になった時、息子である自分に、彼の一生と病気の記録を残してくれたという。誰でも生きた証、生きて学び感じたこと、そしてその意味を誰かに、特に子どもに伝えたいと思うのは当然で、実際形にして残されるというのは、家族にとって真に貴重なものである。そしてこの本の場合、特に素晴らしいのは、日頃見過ごされている「夫婦の愛情」「親子の愛情」「友情」について素直にしっかりと述べられている点であり、実に清々しい作品である。

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